夏に負けないためには「体温調整」が大切
7月に入りました。夏はこれから始まるのに、暑さと湿気の強さに体調を崩す人も出てきています。暑さにカラダが慣れるまで、いかに食欲を維持し、体力を保つかが重要です。
まず大切なのは、「体温調整」です。夏は外気の暑さ対策とともに、室内の過剰な冷房への対策が必要です。寒暖差が大きいことで自律神経の乱れが起こると、疲労感をはじめ食欲不振などにつながります。
体温が大きく変わらないように、冷たい飲料よりは常温の飲料を意識して飲むこと、また食事誘発性熱産生(食べることで体温が上がりやすくなる性質)の高いタンパク質を意識し、肉や魚、大豆製品などをしっかりと食べるようにしましょう。
次に「食欲維持」です。食欲があり、栄養摂取がある程度整っていると、夏バテは起こりづらいものです。そのためにも、リズムをつけて食事をすることが大切です。レモンや酢の酸味、しそやバジル、みょうがなど香りのある野菜、熱い、冷たいなど温度がはっきりとした料理などは食欲を増進させます。
そしてなんといっても「水分摂取」です。最適と言われる1日の水分量は、食事からの水分摂取も含めて1.5-2.0リットルです。炎天下での作業や激しい運動をする場合は、それ以上になります。発汗によって崩れやすくなる電解質バランスを意識し、こまめな水分摂取が必要です。
食事からの水分も重要です。夏野菜であるきゅうりやスイカをはじめ、野菜は水分を多く摂取することができます。主食である米飯にも水分が60%含まれます。豆腐など水分を多く使った食材もありますから、食事からも無理なく水分を摂取したいものです。
宮崎県の郷土料理「冷汁」を吉野家で
宮崎県の郷土料理に「冷汁」があります。アジなどの魚、みそ、豆腐、きゅうりや青しそを入れた料理で、ご飯に「ぶっかけて」食べる夏の定番料理です。食欲が落ちたときには、食べやすく必要な栄養素が取れることが魅力です。
夏限定で、吉野家から「冷汁」(ひやじる、217円)が販売されています。冷えただし汁に、みそ、すりごまが入っています。具材は豆腐と葱とシンプルです。塩分が3.2グラムで、単品で食べると塩分をかなり強く感じます。タンパク質は9.9グラムです。
おすすめは、汗をたくさんかいた疲労感いっぱいのときに、牛皿定食、または牛丼と合わせることです。甘辛い牛肉の味わいに冷汁を合わせると、さらさらと食が進みます。塩分摂取量が気になる人は、せめて紅しょうがを我慢してください。
夏は始まったばかりです。毎日の食事を意識して、夏バテ対策を早めにしておきましょう。