栄養バランスを整えるためタンパク質を
毎年6月は気温や湿度の変化が大きく、体調を崩しやすい季節です。梅雨に向けて、体調を整えておく必要があります。
食生活においては①栄養バランスを整える②生活(食事)のリズムを整える③水分摂取をする―を意識しましょう。
栄養バランスを整えるために摂取したいのはタンパク質です。ご飯やパン、麺などは摂取の機会が多く、糖質、脂質は取りやすい栄養素です。意識するのは、肉や魚、卵、大豆製品などタンパク質が多く含まれる食品です。
これらの食品は、ビタミンやミネラルも多く含みます。特に肉などはビタミンB群やミネラルを多く含み、代謝に関与します。糖質代謝に必要なビタミンB1が不足すると、疲労感やだるさなどを感じ、体調が崩れやすくなります。
生活リズムは常に意識したい課題ですが、食欲がなくても1日3食、毎日同じ時間に食べることで、1日のカロリーの維持、栄養不足などを防ぐことにつながります。朝食を食べることで、体内時計を調整し、1日のリズムを作りやすくすることもできます。
忘れがちな水分摂取は、夏に向けて習慣をつけましょう。1日の水分量は成人1.5~2リットルと言われます。飲料としては、コップ10杯程度、1㍑強を意識しましょう。湿度が高くなると汗が蒸発しづらく、体内に熱がこもりやすくなります。こまめに水分を摂取し、汗をかきやすい体の状態を作ることが大切です。
それでも体調を崩したり、食欲がなくなった場合には、味噌汁やスープをおすすめします。固形物を噛むよりも食べやすく、具材も消化しやすい状態になっているはずで、ビタミンやミネラルも自然と摂取できます。
手軽にタンパク質が取れる
ローソンで補食に適したスープを見つけました。「たんぱく質10gが摂れる完熟トマトクリームスープ」(1本330ミリリットル。198円で購入)です。
トマトピューレーや乳製品、チキンエキスで作られており、1本で88キロカロリーと低カロリーですが、タンパク質は10.1グラム含まれます。これはゆで卵約1.5個分に匹敵するタンパク質量です。
温める必要はなく、冷たいまま飲むことができます。適度な酸味と塩気があり、さらっとした飲み心地で、ごくごくと飲めます。甘くないトマトチキン味のジュースといったイメージ。食欲がないときや、体調を崩したときでも手軽に飲むことが可能です。
パンやおにぎりなどを食べる際に合わせてもよいですし、間食としての摂取もおすすめです。筋トレ後の水分とタンパク質の補給にも適しています。
「体調を崩し、食欲が落ちたとき」の対策も事前に考えておくことが大切ですね。