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【外食・コンビニ健康法】焼肉気分を味わいながら、健康意識高め相模屋「カルビのようなビヨンド油あげ」

【外食・コンビニ健康法】焼肉気分を味わいながら、健康意識高め相模屋「カルビのようなビヨンド油あげ」
予防・健康
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焼肉好きな人は多いはずです。肉を焼きながらビールを飲んだり、米飯をかきこむのは至福の時ですが、焼肉は高カロリー、高脂質なメニューなので食べ方には注意が必要です。

外食で焼肉を食べる場合、選び方を意識するだけで、栄養バランスは一気に整います。最初に選ぶべきはキムチです。発酵食品であるキムチは、腸内環境を整える働きがあります。

次に野菜を選択します。サラダと一緒に焼き野菜も選ぶと野菜量が一気に増します。肉やご飯などより先に野菜から食事を始める「ベジファースト」にすることで、吸収を緩やかにするほか、満腹感も出やすくなります。食物繊維やビタミン、ミネラルも野菜からしっかりと摂取することができます。

肉は、脂質の少ない部位を多めにすることがおすすめです。肉に多く含まれる飽和脂肪酸は、過剰摂取をするとコレステロール値を上昇させ、生活習慣病の要因になります。タンやハラミなどの部位は脂質が比較的少なめです。また、赤身の肉を意識して選ぶことで、脂質が減り、タンパク質量も多くなります。

肉だけでなく、内臓のレバーやハツも選びたいところです。こうした部位は鉄や亜鉛(=味覚を整え、ホルモンの合成や分泌を調整する)などを取ることができます。肉はサンチュなどで巻いて食べるようにして、米飯を頼むのは最後にしましょう。このように意識すると、焼肉は案外健康的なメニューと言えるかもしれません。

家で焼肉をする際に、これはありかもしれないという商品をスーパーの「豆腐コーナー」で発見しました。相模屋「カルビのようなビヨンド油あげ」(239円+税で購入)です。一見してカルビの雰囲気ですが、油揚げでできた「豆腐加工食品」となっています。

袋に書かれていた手順を参考にフライパンで焼いてみると、確かに見た目はカルビです。口に含むと焼肉のタレのおいしい味わいとともに、硬めのギュッとした食感。これは肉だ、とは言いませんが、ボリュームがあり、米飯に合いそうです。

1袋120グラムで313キロカロリー、タンパク質は17.9グラム。脂質は19.4グラム。豆腐なので、食物繊維も1.6グラム含まれます。

この商品と同じ分量のカルビ(和牛、ばら、脂身つき)のカロリーは472キロカロリーあります。タンパク質は11グラムと少なく、脂質は50グラムと2倍以上です。カルビとは、肉の部位で言うと「ばら肉」のため、脂質は想像以上に多いわけです。

カルビを我慢して、ビヨンド油あげに変えれば、高タンパク質、低カロリー、低脂質となります。焼肉気分を味わいながら、健康意識高めの商品。春の健康診断の時期にはぴったりです。

「健活手帖」 2023-04-06 公開
解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。