おやつを食べたい欲求を抑えることはとても大変です。我慢すればいいことと思われがちですが、我慢は大きなストレスです。解決策に向けて、一番早い方法は、「食事を見直す」ことです。
栄養バランスが悪く、何かの栄養素が不足しているときには、「食べたい」と感じてしまいます。そしてカラダは、最初にエネルギーになる「糖質」を欲求してしまうのです。食事が小麦や米など炭水化物（糖質）単体に偏っている場合も問題です。食後、血糖値が急上昇し、急降下すると血糖値を上げようとカラダは糖質を欲求するからです。
朝食を抜くなど欠食をすると、エネルギー不足からの欲求だけでなく、次の食事でも血糖値が乱高下するため、糖質が食べたくなってしまいます。このように、3食をきちんと食べることで、欲求はかなり抑えられるはずです。
とはいえ、仕事中などに口さみしくなって、何か食べたいというときもあるはずです。この場合は、糖質が少なく、食べ応えのある間食を選択することがおすすめです。
この連載でも酒のつまみになりそうなさきいかやチーズ、煮干し、ウズラのたまご燻製など、私が「オヤジコーナー」と呼んでいるつまみ系売り場の商品を紹介しています。しかし最近では、普通のスナックコーナーにも、果物、のり、野菜、納豆などの食材で作られたおやつが売られるようになってきています。
最近、ナチュラルローソンで見つけたのは『まるごと豆腐のスナック』（税込215円で購入）です。圧をかけて低温の油で揚げる「減圧フライ加工製法」で作られており、見ためは豆腐なのですが、食べてみると少し固めのサクサク食感のスナックです。よく噛んでいるとほんのり豆の味わいがします。
材料が豆腐、植物油、麦芽糖、食塩とシンプルなので、パクパク食べてしまうというより、ひとかけずつゆっくりと味わう食べ方が向いている気がします。1袋20グラムあたり、カロリーは117キロカロリー、タンパク質2.6グラム、糖質8.3グラム、脂質、8.1グラム、食塩相当量0.1グラムです。
この表示だけ見ると、低カロリー、低糖質と思いがちですが、一般的なポテトチップスと比べるとタンパク質は、2倍含まれています。カロリー、脂質、塩分はほぼ同じ、糖質は20％ほど低いぐらいでさほど栄養価に違いはなさそうです。ただ、ポテトチップスのように量を食べなくても満足感が高くなります。
おすすめのポイントは、早食いにならないこと、「健康意識」を実感できることです。間食がやめられないと思っている方は「宝探し」のように、こうしたお菓子を見つけることから始めませんか。