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【外食・コンビニ健康法】大豆のスナックでしっかり噛む練習、カルビーの「ミーノ」

公開日:2023-04-01
更新日:2023-04-11
【外食・コンビニ健康法】大豆のスナックでしっかり噛む練習、カルビーの「ミーノ」
予防・健康
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食べ過ぎを防ぐやり方として「よく噛むこと」は効果的です。しかし、「ひと口30回以上噛むと良い」などといわれても、習慣化された早食いを止めるのはなかなか難しいものです。

噛むメリットは、食べ過ぎを防ぐ以外にもさまざまあります。①素材の味わいを感じられる②唾液を分泌し口の中をきれいにする③血糖値の改善、エネルギー消費を高める―などです。

よく噛むために心がけたいのは、「口に食べ物を入れすぎない」ことです。牛丼やカレーなどかきこむように食べるのは、噛まずに流し込む食べ方の典型です。これを防ぐためには、まずはひと口当たりの量を減らしてみてください。こうすることで、しっかりと食材を噛むことができます。

次に「食感のあるものを選ぶ」ことです。やわらかいものは数回噛むと飲み込んでしまいがちです。例えば同じ肉料理でも、ハンバーグよりもステーキを選べば、噛む回数は多くなります。

さらに「シンプルな味わいのものを選ぶ」こともおすすめです。味が濃い場合には、舌がすぐに味を感知し、これが嚥下(えんげ)反応(口のなかのものを飲み込もうと意識しないのに、飲み込んでしまう反応)を起こします。そのため、口のなかのものをすぐに飲み込んでしまいがちです。シンプルな素材の持つ味わいを生かした薄味は、よりしっかりと噛み味わいたい欲求が生まれます。

噛む練習は、噛み応えのある間食などを選んで、普段から習慣化するのがおすすめです。よく噛むことができる食材には、昆布やするめなどが代表的なものですが、最適だと思うお菓子をコンビニで発見しました。カルビー『miino(ミーノ)大豆しお味』(税込183円で購入)です。

北海道産の大豆「ゆきほまれ」を使ったお菓子で原材料は大豆、植物油、食塩とシンプルです。袋を開けると黄色の大豆がパラパラと入っています。ひと粒口に入れて、噛むとサクッとした食感の後に、大豆の甘味と香ばしさが広がります。1袋(27グラム)140キロカロリーと低カロリー。大豆なので、タンパク質や食物繊維も多く含まれます。噛めば噛むほど、大豆の味を感じられるスナックです。

おいしいので「ザザッ」と口にほうり込みたくなりますが、ここは2~3粒ずつ口に入れます。奥歯でしっかりと噛み、その後の味わいを楽しみながらしっかりと噛んで、飲み込みます。途中、お茶などを飲むことで、口の中をリセットし、次のひと口も楽しむことができます。

噛む動作を増やすと頭の回転も高まり、仕事も集中しやすくなりそうです。春本番に向けて、噛むことも意識してみてください。

「健活手帖」 2023-03-23 公開
解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。