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【外食・コンビニ健康法】カラダ温め、すっきり目覚める駆けつけ1杯「名代富士そば」の「朝そば」

公開日:2023-04-01
更新日:2023-04-08
【外食・コンビニ健康法】カラダ温め、すっきり目覚める駆けつけ1杯「名代富士そば」の「朝そば」
予防・健康
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3月に入り、そろそろ新年度の準備です。新社会人の方も、新しい環境で働く方も、今まで通りの方もおすすめしたいのは「朝食」です。朝は1日を元気に動くために、前日の夕食後から絶食状態だったカラダにエネルギー補給をするタイミングですので、炭水化物(米飯、パン、麺類)を食べることをおすすめします。血糖値が上昇し、エネルギーを速やかに作ることができます。

また、カラダには体内時計があり、この調整をしてくれるのが血糖値が上がると出てくるインスリンというホルモンです。インスリンには血糖値を下げる働きのほか、体内時計の調整に関与し、生活習慣病のリスクも軽減してくれます。

朝食を食べることには、次の食事、つまり昼食の血糖値上昇を抑える働き(セカンドミール効果)もあります。血糖値の急上昇は眠気につながりますので、昼食後に眠気が起こりやすい方は、朝食を食べることで、昼食後の眠気を軽減することができるかもしれません。

朝食を食べるのが面倒くさいと思っている方におすすめのメニューを見つけました。名代(なだい)富士そば『朝そば』(税込420円)です。富士そばの朝そばは、毎日朝5時から朝10時の間で提供されており、出勤途中に食べることができます。「きつね/たぬき」「温/冷」「そば/うどん」があり、きつねには甘辛く煮たお揚げ、たぬきには揚げ玉がのっています。

うれしいのはどちらも最近値段が高騰している卵(温泉玉子)がのっていること。おすすめは温かい『きつね温泉玉子そば』です。卵に加え、大豆でできたお揚げでタンパク質を摂取しましょう。朝のタンパク質は体内リズムを整えるので、夜の睡眠改善も期待できます。

冷たい麺と汁は起きたての胃に負担をかけ消化能力を下げるため、温かいものがおすすめ。カラダを内側から温め、目覚めさせましょう。麺の選択ですが、生めんの「そば」は「そば粉30%以上、小麦粉70%以下」と全国生めん類公正取引協議会で決められているため、立ち食いそばのそば粉の比率は最低で3割です。3割程度の比率では機能性成分ルチンの働きは期待できないかもしれませんが、むくみ改善に必要なカリウムや葉酸、ビオチン、パントテン酸などミネラルやビタミンなどは多く含まれますので、そばがおすすめです。いずれにしても、しっかり噛むことで消化を高め、血糖値上昇を抑えることができます。

「朝食、食べられないんだよね」という方は、食生活が夜に偏っているのかもしれません。空腹で朝からそばを食べられるように、夕食の量や時間を見直してみてはいかがでしょうか。

「健活手帖」 2023-03-09 公開
解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。