【外食・コンビニ健康法】シンプルな「具なし」だから好みでトッピング 「明星 かけラーでっせ 醤油ラーメン」

【外食・コンビニ健康法】シンプルな「具なし」だから好みでトッピング 「明星 かけラーでっせ 醤油ラーメン」
文字サイズ

物価高騰で家計が圧迫されています。その結果、食費を切り詰めようと試行錯誤する方が増えてきています。毎日のことですので、安いだけでなく、ボリュームもありながら、栄養バランスも少しは考えたいものです。

常備でき「低コスト、ボリュームあり、栄養バランスよし」にするための組み合わせを考えてみましょう。まずは、主食ですが、低コストで量を求めるのなら、食パン、レトルトご飯、袋麺などがあります。そこに、コンビニやスーパーのおすすめ3大食材として、卵(味つきゆで卵は90円程度)、3個パック豆腐(3個98円程度・1個約30円)、納豆(3パック98円程度・1パック約30円)があります。

卵はアミノ酸バランスが優秀な食品です。豆腐は低カロリー、低脂質でボリュームも出すことができ、納豆は発酵食品です。肉や魚をメインにした食品は高くなりがちですが、この3大食材は、低価格で良質なタンパク質をとることができます。そのほか、安売りの際にサバ缶やツナ缶、焼き鳥缶などをそろえておくのも良いでしょう。

さらに栄養バランスを考え、野菜や海藻類も加えたいものです。100円前後でおすすめの定番は、カット野菜です。常備品として、乾燥わかめなども良いでしょう。そのほか、水溶性食物繊維がとれるめかぶや、もずくパック、冷凍野菜ではほうれん草やオクラなど緑黄色野菜を選ぶと良いでしょう。

100円ショップで具材が入っていないカップ麺を発見しました。明星「かけラーでっせ 醤油ラーメン」(税込108円で購入)です。シンプルな醤油ラーメンで、麺量は65グラムと通常のカップ麺と変わらない量ですが、潔く具材を入れないことで、低価格に抑えられています(スープには細かいネギが少しだけ入っています)。具材が入っていないことで、逆に好きなものをトッピングするアレンジができます。これは食べる側の食材の選択力(食選力)が試される商品です。

タンパク質をしっかりとりたい場合は、ゆで卵、サラダチキン(ほぐしているものも最近売られています)などがおすすめです。また、糖や脂質の吸収を抑えたいのであれば、食物繊維です。カットキャベツを入れる際は、袋を少し開け、レンジで30秒ほど加熱して加えると、カサを抑えられます。乾燥わかめは、一度水や湯で戻し、しっかり絞ってから入れましょう。そのほか、冷凍野菜、輪切りねぎパックでもアレンジができます。

シンプルだからこそ、楽しみながらアレンジできる。そんな「かけラーメン」、一度試してみてください。

「健活手帖」 2023-02-16 公開
解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。