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【外食・コンビニ健康法】すき家「チキン・お食事サラダ」

【外食・コンビニ健康法】すき家「チキン・お食事サラダ」
予防・健康
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サラダだけでは満足しにくい理由

「ダイエットのためにサラダを食べよう」と言われますが、実際にサラダだけで満足するのはなかなか難しいものです。食べた気がしない、うさぎがエサを食べているような気分でテンションが下がる、結局続けられない、という声もよく聞きます。しかし、野菜を食べることは体調を整えることにつながるため、習慣をつけたいものです。

野菜を食べるメリットとは

野菜を食べるメリットはいくつかあります。まずは、血糖値上昇をゆるやかにする点です。食物繊維が糖質の吸収を抑え、血糖値の急激な上昇を防ぎます。野菜を最初に食べる「ベジファースト」が勧められますが、これも血糖値上昇を緩やかにすることが目的です。

次に、不足しがちなビタミンやミネラルが摂れることです。多くの野菜にはベータカロテン(ビタミンA)、C、E、葉酸など、体に必要な栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は抗酸化作用があり、細胞の修復を助けます。葉酸には血液をつくる働きもあります。

見逃せないのは、料理に野菜を加えるとボリュームが出て、食べ応えや食べた満足感が得られる点です。生野菜のシャキシャキとした食感やドレッシングの風味が加わることで、満足感が得られます。また、野菜は消化が比較的ゆっくりであるため、長時間満腹感が続き、間食を避けることができます。

満足感のあるサラダを選ぶには

ただし、サラダだけではどうしても満腹感に欠ける場合があります。そこを埋める、食べ応えのあるサラダを「すき家」で発見しました。「チキン・お食事サラダ」(590円)です。

提供されて驚くのが、具材の多さです。レタスをベースに、ブロッコリー、トマト、とうもろこし、にんじん、キャベツなど6種類の野菜のほか、燻製の香る自社製ベーコン、蒸した鶏むね肉、十六穀米と、ボリューム満点です。

ドレッシング選びと食べ方の工夫

ドレッシングは、店舗に置いてあるものから選ぶ必要があります。訪問した店では、カウンターにフレンチドレッシング、和風ドレッシング、ごまドレッシングが置かれていましたが、どのドレッシングにも油脂が多く含まれます。ここはダブダブとかけずに少量にとどめ、しっかり素材の味を感じながら食べるようにしましょう。そうすることで早食いを防ぐこともできるのでおすすめです。

雑穀のプチプチした食感を感じながら、それぞれの素材の味を確認するように、ゆっくりと食べ進めることができました。香ばしく食感の良い、ローストされて砕かれたアーモンドとクルミが乗っているのもうれしい点です。

野菜を食べる習慣を楽しむ

野菜をしっかり食べる習慣をつけるのに、こうした食べ応えのあるサラダを試してみてはいかがでしょうか。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。