麺類は手軽だが、血糖値の乱高下危険性も
暑くなってくるこれからの時期、食卓に増えてくるのが、そうめんやひやむぎなど冷たい麺類です。これらの麺類は、乾物でまとめ買いができ、また調理も熱湯で2~3分ほどゆで、さっと流水で洗えば食べられる便利な食材です。
気温が高く、火を使いたくないときは、沸騰した湯に加え、蓋をして火を止めて、いつもより2~3分長く置けばしっかりとゆでられ、電気代にも優しい食材と言えます。
問題点は炭水化物(麺類)が多くなることによって起こる不調です。空腹時に炭水化物だけを摂取すると、血糖値の乱高下によってイライラやだるさを感じることがあります。
ビタミンB1不足で、だるさ感じる
炭水化物(糖質)はビタミンB1によって代謝が行われるため、ビタミンB1不足によるだるさも併せて感じることになります。この不調を、「夏バテ」のように思う人も多いでしょう。
不調が起きないためには、(1)血糖値の乱高下を抑える(2)ビタミンB1を摂取することが大切です。
まずは、そうめんとつけ汁だけなどの「単体食べ」をやめることです。食物繊維(野菜)を中心に多品目の食材を加え、血糖値の上昇を抑えることが大切です。
麺類+卵、納豆、豚肉などを
ビタミンB1は、肉や魚、卵や大豆製品などのいわゆるタンパク質の多い食品に含まれていますので、こうした食材を一緒に食べましょう。麺類と併せるには、卵や納豆などは調理の必要がなく便利です。麺をゆでる熱湯で、豚肉薄切りをゆでるのもよいでしょう。豚肉にはビタミンB1が多く含まれます。
すぐ使える野菜(食物繊維)には輪切りネギなどもありますが、他に何かないかを探していたところ、便利なものを見つけました。
セブン-イレブン「かけるキムチ」は麺の“相棒”
セブン-イレブン「かけるキムチ」(246円で購入)です。刻んだ大根、きゅうり、にらを使用したキムチは、シャキシャキした食感にニラの香り、辛さがほどよくてびっくり。一緒に買った豆腐にかけると、つまみにも最高の具だくさん冷奴になりました。
餃子にも相性よし、牛丼や炒飯にかけるのも、スープに加えるのも味変になります。自宅でゆでたそうめんにかければ、野菜を準備することなく血糖値上昇を抑える「キムチそうめん」が出来上がります。
キムチなどに含まれる唐辛子の辛さは食欲増進だけでなく、発汗作用で代謝を上げる働きもあります。一緒に納豆や温泉卵をのせたり、すりおろし山芋や冷凍オクラをのせてもよいでしょう。特に調理することなく、夏場に登場回数の多い「冷たい麺(炭水化物)」の良い相棒になりそうです。
暑さはこれからが本番。炭水化物だけにならないように、こうした便利な味変食材を上手に活用してみてください。