【外食・コンビニ健康法】ちょうど良い量の薬味になり栄養価も高い「カット野菜 長ねぎ刻み」

【外食・コンビニ健康法】ちょうど良い量の薬味になり栄養価も高い「カット野菜 長ねぎ刻み」
予防・健康
文字サイズ

カット野菜を使わない人からも支持「輪切りねぎパック」

野菜を手軽に食べられるカット野菜は今やコンビニ、スーパーで定番商品です。その中で、普段はカット野菜を使わない人たちの間でも支持率が高いのが「輪切りねぎパック」です(写真の商品「長ねぎ刻み」はスーパーで106円で購入)。最近では、関東で主流の白葱(根深ねぎ)だけでなく、関西が主流の青ねぎ(葉ねぎ)、さらに万能ねぎなどのパックも人気です。

ねぎは生で使うことで香りと辛味、そして食感を楽しむことができます。加熱すると、とろりと甘みが出ます。栄養価では、カリウムや食物繊維のほか、辛味成分アリシンを含みます。

代謝を助ける

アリシンは糖質代謝に関わるビタミンB1を体内に長く留まらせ、代謝を助ける働きがあります。ビタミンB1は肉や魚、卵、大豆製品など主菜として使う食材に多く含まれるので、合わせて食べることで効果が高まります。冷奴や納豆にねぎをのせたり、肉と炒めたりする方法はとても効率的な食べ方と言えます。

とはいえ、ねぎを薬味として使う場合、1本では余りがちです。また、薬味や彩りに少量使うだけのために、まな板を出して切る作業はなかなか面倒なものでした。

時短調理の画期的アイテム

輪切りねぎパックはこれを省略でき、短時間でパパッと食事を作りたい人には画期的なアイテムです。

パックを開けると、輪切りされたねぎがぎっしりと入っていて、冷奴や味噌汁などの薬味に使うには十分すぎる量です。そんなに使い切れないと思いがちですが、安心してください。ねぎは薬味だけでなく、もっとたくさんの使い道があります。

おすすめは、増量アイテムとしての使い方です。カップラーメンや即席スープや味噌汁にたっぷりと加え、湯を注げば、ねぎがほどよく加熱され、野菜たっぷりでボリューム満点のねぎラーメン(ねぎスープ、ねぎ味噌汁)が出来上がります。

炒め物に足して加熱すれば増量、満足感

また、冷凍や惣菜のレバニラや麻婆豆腐などの炒め物に足して加熱することで1.5人前ほどに増量するうえに、フレッシュな食感が加わる1品に早変わりさせることができます。

自宅で料理する際には、卵液に加えて、ねぎたっぷりの卵焼きを作ったり、餃子の具、炒め物など、切らずに使える野菜として使うことで時短調理につながります。それでも余ったねぎは、ラップにくるみ冷凍することもできます(冷凍したねぎは、凍ったまま、炒め物などに使うのが便利です)。

いつもの食事に輪切りねぎパックを上手に使うことで、栄養バランスを整え、彩り、食感も満足させることができますね。スーパーでは、しそや茗荷など香味野菜のコーナーに置かれていることが多いでしょう。惣菜を買う際にぜひ一緒に購入してみてください。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。