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【外食・コンビニ健康法】成城石井「1日分の緑黄色野菜が摂れる!ガパオライス」

【外食・コンビニ健康法】成城石井「1日分の緑黄色野菜が摂れる!ガパオライス」
予防・健康
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「1日分の野菜」とは、どれくらいの量?

最近は、コンビニやスーパーでも「1日分の○○」「1日の何割が摂れる○○」などと表記された食品が増えてきました。この表記を上手に使って栄養バランスを整えようと考える人も増えています。そもそも「1日分」とはどのぐらいを表記しているのかを、栄養摂取基準などから考えてみましょう。

「1日分の野菜」と書かれている場合は、1日に摂取したい目標とされている野菜350グラム(生で換算)が主です。「1日分の緑黄色野菜」は、野菜の摂取バランスから緑黄色野菜120グラムでしょう。緑黄色野菜とは、原則として可食部100グラム中に600マイクログラム以上のベータカロテンが含まれている野菜のことを指し、それ以外を淡色野菜と分類します。

野菜は食感を増やし、低カロリーでボリュームを増します。緑黄色野菜は主に抗酸化ビタミンであるベータカロテン、ビタミンE、ビタミンCなどの摂取が期待でき、淡色野菜はカリウムや水分、食物繊維などが期待できます。

1日分のタンパク質は

「1日分のタンパク質」は世代によって幅がありますが、成人の目標量である13~20グラム以上でしょう。鉄は成人女性の推奨量である10・5~11ミリグラム、カルシウムは成人男女の推奨量130ミリグラムを指していることが多いと考えられます。いずれも、裏にある食品表示を見ることで栄養素を確認できるはずです。

成城石井で「1日分の緑黄色野菜が摂れる!ガパオライス」(646円で購入)を発見しました。緑黄色野菜は赤、黄、濃い緑の野菜が主であり、このガパオライスも見た目がとてもカラフルです。

見た目華やかなガパオライス

表記から野菜は120グラム以上と予測でき、キャロットラペのオレンジ、赤ピーマンマリネの赤、茹でたオクラが6本(スタッフの買ったものには7本入っていました)、炒めたブロッコリーと濃い緑も目立ちます。

緑黄色野菜以外では、ビタミンCたっぷりの黄色のカットレモン、ゆで卵が半分のっています。見た目も華やかで、ずっしりとした重みからも、たっぷり野菜が取れそうだと期待ができます。

野菜入りで満足感上がるもの

レンジで温め、蓋を開けてみると、野菜の下には米飯へ水分が移らないようにシートが挟まっています。ガパオはガーリックがきいたしっかりとした味わい。レモンの酸味が全体をまとめており、食感変化が楽しめます。

丼ものは早食いになりがちですが、野菜が入ることで自然と噛む回数が増え、食べた満足感が上がることが良い点です。

栄養バランスを考えるのは大変ですが、「1日分の〇〇」のような目印を上手に生かして、毎日の食生活に変化をつけていきたいですね。
 

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。