【外食・コンビニ健康法】「湖池屋プライドポテトGOLD STYLE食塩不使用」

【外食・コンビニ健康法】「湖池屋プライドポテトGOLD STYLE食塩不使用」
予防・健康
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日本人はまだ塩分取り過ぎ

「減塩」は日本人の課題です。現在、日本での塩分の目標量は男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満と設定されています(日本人の食事摂取基準 2020年版)。ここ10年間で見ると塩分の摂取量は減少傾向にありますが、現状の食塩摂取量は男性10.9グラム、女性9.3グラムと、まだ到達していません(令和元年「国民健康・栄養調査」)。

和食は塩分が多い

日本人の塩分摂取が多い原因のひとつは、食生活のスタイルにあります。和食は、塩、醤油、味噌などで味付けする料理が多く、また漬物や干物など塩蔵品も日常的な食品です。しかし海外は、スパイスやオイルを多用します。例えば、刺身は醤油とワサビで食べますが、海外では刺身といえばカルパッチョ、つまりオリーブオイル、レモン、ハーブ、そして少量の塩です。

また「減塩」と付いた調味料や食品は何だか味気なく感じる人も多いはずです。そこでおすすめは「素材を楽しむこと」です。

薄味なら何度も噛みしめ素材を楽しむ

例えば野菜や白飯だけを口に入れ、何度も噛み締めてみてください。少したつと口の中にやさしい甘みが広がることがわかります。または、白ごまや鰹節をふりかけるだけでも、風味や旨味、甘さをより感じられるはずです。

「野菜(米)は甘いんだな」と味わいを感じた瞬間、嚥下反応が起き、ごくんと飲みことができます。味が濃い料理はほぼ噛まなくても飲み込みがちですが、それは塩味に反応し嚥下反応が起きるからです。味が薄いメリットは、素材をしっかり味わい、咀嚼回数が増えることです。

食塩不使用のポテトチップスの素材を楽しむ

湖池屋から「湖池屋プライドポテトGOLD STYLE食塩不使用」(ドラッグストアで127円で購入)が発売されました。

食塩不使用のポテトチップスは、以前から「ポテトの素顔」「芋まるごと」などが発売されています。じゃがいもと油脂だけのシンプルなポテトチップスは、まさに「素材を楽しむ」のにぴったりの商品で話題となりました。今回のゴールドスタイルは、食塩を使わず、バターや黒胡椒、調味料などの味わいで、風味やコク、奥行きを楽しめる新しい食塩不使用の提案です。

食塩不使用を感じさせない美味しさ

口に入れると硬めのパリッとしたポテトの食感を楽しむことができ、噛み締めていると、じゃがいもを揚げた香ばしさや旨味、調味料が合わさって、食塩が入っていないとは感じさせません。

1袋(55グラム)あたりの塩分量は0.1~0.2グラム。ポテトチップスの定番である「のり塩」の0.7グラム(1袋60グラム)と比べても塩分量は少ないことがわかります。

しっかり噛みしめ、芋の旨味が感じられるようになると、何だかグルメになった気分にもなるはずです。減塩のポイントは「素材を楽しむこと」。まずは、このポテトチップスから始めてみてください。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。