【外食・コンビニ健康法】大塚食品ゼロミート「デミグラスタイプハンバーグ」

【外食・コンビニ健康法】大塚食品ゼロミート「デミグラスタイプハンバーグ」
予防・健康
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タンパク質摂取はアミノ酸バランスを重視

「タンパク質は何から取るのが一番良いですか?」というご質問がよくあります。タンパク質は動物性と植物性に分かれ、動物性は肉類である牛、豚、鶏などを代表に、乳製品、卵、魚介類もあります。植物性は、豆類、ナッツ、シード類に多く含まれ、日本では大豆製品である納豆や豆腐などが中心です。

タンパク質を評価する指標として、アミノ酸バランスがあります。アミノ酸は20種類あり、そのうち9種類は体内で作ることのできない必須アミノ酸です。

大豆は理想のアミノ酸バランス

動物性タンパク質は植物性タンパク質に比べて必須アミノ酸のバランスが優れているとされていましたが、大豆のアミノ酸も見直されており、評価基準であるアミノ酸スコアも100(必須アミノ酸が理想のバランスで含まれている)とされています。大豆は消化吸収率についても、卵の卵白、牛肉と同等で、良質なタンパク質です。

大豆を使った肉食感の「ソイミート」

ここ数年、ソイミートと言われる大豆を使った肉のような食感の食品が多く開発されています。食糧危機問題のほか、健康を考えても動物性脂質を抑えられるソイミートは注目の的です。ただ「ニセモノの肉」と捉えられることも多く、主役級になるのはこれからです。

中高年になると、「タンパク質の摂取量」を意識することが大切になりますが、その半面、「肉の脂がもたれる」「消化しにくく肉や魚をあまり食べたくない」「少食になった」という人も増えてきます。消化機能的に動物性タンパク質が負担に感じられる人には、ソイミートは最適です。あっさりとしながら、豆腐や納豆とは違う食感や味わい、さらにタンパク質含有量も高くなります。

「デミグラスタイプハンバーグ」に動物性食材は含まれない

そんななか、これはおいしいと思うハンバーグに出合いました。大塚食品ゼロミート「デミグラスタイプハンバーグ」(スーパーで321円で購入)です。チルドのスタンディングパックに入っており、電子レンジで2分ほど加熱し、気軽に食べることができます。動物性食材は含まれません。

袋から出したハンバーグにはデミグラスソースがからみ、大豆らしさはありません。食べてみると不思議な感覚です。あっさりとしながらジューシーです。「これはお肉?」と錯覚します。

普通のハンバーグよりエネルギー、脂質低い

栄養価を比較すると、普通のハンバーグよりエネルギーと脂質は低く、タンパク質量は多く含まれます。1袋(1個)当たり、タンパク質量14.4グラム。脂質は、10.1グラム、カロリーは204キロカロリーです。これ1つに米飯やパン、サラダを合わせたら一気に栄養バランスが整ったバランスの良いメニューになります。

食べず嫌いでいるよりも、どんどん進むソイミートの技術進化を楽しんでみてください。あっさりジューシーで、元のハンバーグには戻れないかもしれません。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。