【外食・コンビニ健康法】湖池屋「完全メシ カラムーチョ」

【外食・コンビニ健康法】湖池屋「完全メシ カラムーチョ」
予防・健康
文字サイズ

1日に必要な栄養素は多数

「取ったほうがいい栄養素を教えてください」とよく聞かれるのですが、答えに困る質問です。なぜなら、1日に必要とされている栄養素は多数あるからです。

理想は、厚生労働省が5年ごとに改定している「日本人の食事摂取基準」に沿って、そのすべての栄養素の充足率を満たし、過不足なく取ることです。とはいえ、カロリー摂取のほかに、タンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素がありますし、ビタミンは13種類、ミネラルも食品成分表に記載されているもので13種類あります。

バランスよく栄養素を摂取、は困難

また食物繊維や塩分、さらに細かく言えば脂肪酸のバランスなどもあります。つまり、「栄養素を毎日バランスよく完璧に摂取する」ことは、とても難しいことなのです。

年齢、性別、季節などによっても意識したい栄養素は異なります。例えばカルシウムは、どの世代も男女ともに不足している栄養素です。鉄は若年層の女性を中心に不足しがちなミネラルですが、特にアスリートは男女ともに必要です。中高年になると、摂取量が減りがちなタンパク質への意識が必要です。夏は水分、ミネラルを重視し、冬はビタミンDの摂取を意識する必要があります。

33種類の栄養素とおいしさを追求した「完全メシ」

自分で栄養バランスを考えるなんてやっていられないよ、という人も出てきそうですが、そういう人がうれしくなるお菓子をスーパーで発見しました。湖池屋「完全メシ カラムーチョ」(193円で購入)です。

「完全メシ」は、前述の「日本人の食事摂取基準」で設定されたビタミン、ミネラルなど33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求したブランドとして日清食品が展開しています。この商品は、その日清食品と湖池屋が展開する、「完全メシ」シリーズでは初となるスナック菓子です。

スナック菓子ながら栄養バランス整える

解説には、「日本人の食事摂取基準で設定されたビタミン・ミネラルなど33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求。スナック菓子でありながら、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素のバランス(PFCバランス)が整っています」と書かれており、これを食べることで自然と栄養バランスが整うことが期待できます。

さらに、主要な栄養素がバランスよく適切に調整された「最適化栄養食」を広く世の中に普及させることを目的として設立された協会「一般社団法人日本最適化栄養食協会」の認証も掲げています。完全メシへの取り組みの勢いを感じます。

食べてみると、あのカラムーチョのおいしさはそのままです。栄養素がプラスされている分、通常のカラムーチョではなく、こちらを選択することは、栄養を考えたうえでの「健康コスパ」が高いと言えるかもしれません。健康意識の高いお菓子の進化はまだまだ続きそうです。
 

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。