【外食・コンビニ健康法】森永「ビヒダスプレーンヨーグルト」

【外食・コンビニ健康法】森永「ビヒダスプレーンヨーグルト」
予防・健康
文字サイズ

コスパ、タイパの買い物が流行りだが…

スーパーなどでの買い物で、何を買ったらいいのだろうと悩むことが最近増えた人も多いのではないでしょうか。

物価の高騰などもあり、①安くて大容量の「コスパ(コストパフォーマンス)」を重視したものや②簡単・手軽にできる「タイパ(タイムパフォーマンス)」を意識したものが最近の流行りです。業務用スーパーや大容量のまとめ買いができる店なども注目されていますが、一人暮らしや少人数家族の場合には使いこなすのが難しそうです。

悩んだら「健康コスパ」

日常の食生活で、同じような値段の同じような食品で悩んだときに私がお薦めしているのは、「健康コスパ」という概念です。栄養価や自分にとって必要な栄養素が多く含まれる食品を選択するという「健康を軸にパフォーマンスを見る考え方」です。

例えばスーパーでヨーグルトを選ぶとき、同じような価格帯でたくさんの種類のヨーグルトが売られていて、どれを選んだらよいかわからない人は多いでしょう。結局、なんとなくいつものものを購入しがちです。

ヨーグルトは乳酸機とビフィズス菌に注目

ヨーグルトは乳酸菌で発酵させるので、乳酸菌の種類で選ぶこともよいでしょう。健康コスパの視点で考えると、大きな違いは「乳酸菌のみ」か、「乳酸菌とビフィズス菌入り」かの2つです。

同じ菌のようですが、乳酸菌は小腸で主に働き、乳酸を作り、小腸の酸性環境やぜんどう運動に関与します。ビフィズス菌は腸活のメインステージである大腸で主に働き、乳酸と酢酸(短鎖脂肪酸)を作り出します。

酢酸は、粘膜をより保護する働きがあり、免疫機能調整や強い殺菌力、血糖値上昇抑制、肥満予防などさまざまな働きがあります。酢酸のほか、酪酸(糠漬けなどに含まれる菌から作られる)、プロビオン酸なども同様の働きをします。

乳酸菌+ビフィズス菌のヨーグルトがお得

つまり、乳酸菌だけよりも、さらにビフィズス菌が入っているヨーグルトの方が体にとってお得であり、健康コスパがよいと言えるわけです。こうしたタイプでスーパーで売られているものとしては、森永「ビヒダスプレーンヨーグルト」(193円で購入)などがあります。

他にも同じようにサラダに入れるものですが、レタスとサニーレタスを比較すると、「淡色野菜」とベータカロテン含有量の高い「緑黄色野菜」の違いがあります。色の濃い緑黄色野菜であるサニーレタスは、ベータカロテンがレタスの8倍、鉄が6倍、ビタミンCは3倍含まれます。同じ値段で、どちらでもいいなと感じたときはサニーレタスが体にお得だというわけです。

毎日の食生活、おいしく楽しくを大切にしながら、コスパ、タイパを考え始めたら、食卓を豊かにするもうひとつの新しい視点「健康コスパ」を加えてみるのもお薦めです。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。