コンビニのスナック菓子が“変化”
ここ数年、コンビニのスナック菓子のエリアに、「お菓子」の定義にないはずの食材を使ったパッケージが増えています。
今まで、お菓子といえば、飴やチョコレート、クッキーなどの砂糖を使った甘い食品、そして、ポテトチップスやスナック菓子、煎餅など塩分のあるしょっぱい食品が中心でした。
しかし最近のコンビニのお菓子は違っています。余計なカロリーや糖質は取りたくない、けれど口寂しさをどうにかしたいという要望をかなえるために登場したのは、納豆や昆布、梅干し、芋、大豆、海苔、小魚など、本来は食事として出てくる素材を使ったパッケージです。
「口寂しい」には様々な理由が
口寂しいという感覚には、いくつか要因があります。(1)食事を抜く、摂取量が足りないなどのカロリー不足、(2)栄養不足からくる欲求、(3)ストレスやPMS(月経前症候群)などからくる欲求、(4)血糖値の乱高下を起こし、血糖値が下がることでの欲求、(5)日常の習慣からなんとなく食べたいという欲求、などです。
これらを我慢するのは至難の技。その結果、前記のような低カロリー、低糖質の「素材系パッケージ」が注目されているのです。
「本命お菓子の前菜」にする
おすすめの食べ方は、「本命お菓子の前菜」です。食べたい欲求があるときには、「甘いもの」や「ケーキ」「アイス」「ポテトチップス」など食べたいものが頭に浮かんでいるはずです。欲求のままに本命のお菓子を手にすると、たくさん食べてしまい、後悔しがちです。
おすすめは、素材系パッケージをまずゆっくりと食べ、お茶や水を飲み、いったんお腹を満たすことです。そして、しばらく置いたのち、落ち着いて本命のお菓子を食べると、理性が効いた状態で食べることができ、より味わうこともできます。もちろん、素材系パッケージで満足したら、そこでやめてもよいわけです。
「たくあんのおやつ」
セブン-イレブンで、「ムラオカのごんじり 梅しそ味」を発見しました(130円で購入)。この商品は、発売元のホームページでも購入できます。「きつね色したたくあんのおやつ」と書いてあり、原材料は干し大根です。
開けてみると、中には2センチ幅に切られた細いたくあんが入っています。口に含むとポリポリとした大根の食感と程よい梅味です。たくあんほど塩分は強くなく1袋あたり食塩1.6グラム。お茶とも相性がよく、ポリポリと噛みながらお茶が進み、食べた満足感が広がります。
エネルギーは1袋48キロカロリー、食物繊維も2.4グラム入っていて、罪悪感もなし。しばらくポリポリしていたら、食べたかったクッキーは、「もういいかな」という気分になってきました。
日常から、つい食べてしまうという人は「お菓子の前菜」という方法をぜひ試してみてください。