野菜をどう取るか問題
「野菜をどう取るか問題」は昔から延々と続いているテーマです。野菜にはビタミンやミネラルといった微量栄養素が多く含まれ、カリウムなどのミネラルはナトリウムを排泄する役割があり、高血圧予防やむくみの改善に効果があります。
ベータカロテンは体内でビタミンAに変換され、血管や細胞の修復をする抗酸化物質として働きます。ビタミンCは、抗酸化作用のほか、コラーゲンの生成を助けて老化防止、ストレスケアにも役立ちます。葉酸はタンパク質の合成や細胞の再生などを助けるビタミンです。食物繊維は糖の吸収を抑え、血糖値を改善し、腸内環境を整えるためにも働きます。
日持ちしない、調理が必要、外食で選択肢がない
野菜のほとんどは水分で構成され、自然と水分摂取ができるほか、低カロリーで料理のボリュームを増すためにも不可欠です。
しかし、いざ食べようとすると「日持ちがしない」「切る、加熱するなど調理が必要」「外食にあまり選択肢がない」など、ハードルが上がります。1日に必要な野菜の摂取量は350グラム以上ですが、現実の野菜摂取量の平均値は280.5グラム(厚生労働省国民健康・栄養調査 令和元年)なので、意識している人でも1日70~80グラムは追加したいぐらいです。
野菜ジュースを飲むときのポイント
野菜量を増やす目的で「野菜ジュース」を選択している人も多くいますが、その際に押さえておきたいポイントがあります。
ひとつは、糖類や果物を加えていないものを選ぶことです。毎日飲むことを考えると、糖を大量に取ることは避けたいからです。また、摂取のタイミングは夜よりも朝にしましょう。活動を始める朝は糖をエネルギーに変換して利用できますが、夜はカラダの貯蓄に回る可能性が高くなります。こうしたことを意識して、野菜ジュースを選択したいものです。
栄養素多いカゴメのにんじんジュース
カゴメから旬の国産にんじんを100%使用した数量限定のにんじんジュースが発売されていました。カゴメ「にんじんジュースPREMIUM」です(コンビニで137円で購入)。
甘さを極めた旬の国産にんじん(北海道産と茨城県などを産地とする加工用にんじん)をできるだけ熱を加えない独自の製法で加工することで、ベータカロテンなどの栄養素も多く残るように設計されているそうです。
にんじん2本分のベータカロテン
飲んでみると、にんじん独特の香りよりもフレッシュなフルーツジュースのような感覚です。これはお子さんも好きな味わいです。
ベータカロテンは1本(195ミリリットル)あたり4400~2万5000マイクログラム。通常のにんじん1本のベータカロテンが1万2900マイクログラムなので、かなり効率的に摂取できます。カリウムも260~870ミリグラム入っています。野菜ジュースを苦手に感じている人も、この機会に野菜の甘みを体験してみてはいかがでしょうか。