【外食・コンビニ健康法】クノール「ポタージュで食べる豆と野菜」

【外食・コンビニ健康法】クノール「ポタージュで食べる豆と野菜」
予防・健康
文字サイズ

遅い帰宅時におすすめ「ストック夜食」

仕事が遅くなって帰宅した際に何を食べればよいのかいつも悩むというご相談がけっこうあります。帰りにコンビニやスーパーに寄っても、売れ残っているのは揚げ物ばかり。結局買わずに帰ってくる。そんな経験が多い人におすすめするのは、「ストック夜食」です。

ストックというとカップ麺などをイメージしがちですが、できるなら「栄養バランスが保ちやすい」「比較的賞味期限が長い」「レンジなどで温められる」ものがおすすめです。

カップ麺では野菜とタンパク質が不足

カップ麺では、炭水化物と脂質に偏り圧倒的に野菜(ビタミン、ミネラル、食物繊維)やタンパク質が不足します。1日に必要な野菜摂取量は350グラム以上と言われていますが、現在の野菜摂取量の平均値は280.5グラム、男性288.3グラム、女性273.6グラムです(参考:厚生労働省 国民健康・栄養調査 令和元年)。

この数値はここ10年、有意な変化がありません。また、体重1キロあたり1グラムを1日の目安量とするタンパク質も、意識しないと不足します。

レンジですぐに温められる「ポタージュで食べる豆と野菜」

こうした栄養面を意識しながら、賞味期限が長いものとなると、かなりハードルが上がります。また、調理の手間を考えると、夜遅くに帰ってきて、レンジなどですぐに温められるものがおすすめです。

スーパーでクノール「ポタージュで食べる豆と野菜」を発見しました(246円で購入)。袋ごとレンジで温められ、賞味期限も常温で今年の12月までです。そして期待したいのは、栄養素です。「野菜150g豆48g(生鮮換算使用量の目安)」と書かれており、野菜も豆もたっぷりと入っていることがわかります。

あっという間に具だくさんスープの出来上がり

使われている食材は、ひよこ豆、トマト、玉ねぎ、じゃがいも、レッドキドニー、にんじん、セロリ、パプリカ、にんにくの9品目です。前回、つらい空腹感があるときに食べたい「温かい汁物」「よく噛める」「タンパク質」のものとして、オートミールリゾットミネストローネ風を紹介しましたが、同じ条件をクリアしつつ、こちらは野菜や豆が使われているのが特徴です。

袋を開けて1分10秒ほど加熱すると、あっという間に具だくさんスープの出来上がりです。ほっこりとした豆の食感と野菜の甘みで食べ応えがあり、トマトのポタージュが相性バッチリです。

カロリーは140キロカロリーと低く、不足しがちな食物繊維は5.3グラム。タンパク質は7.1グラム摂取できます。タンパク質を増やそうと考えたら、チーズを加えたり、ウインナーなどを入れて一緒に温めてもよいでしょう。

寒い日が続きますが、こうした具だくさんスープのストックがあると、遅く帰ってきた日もほっと一息つけそうですね。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。