低カロリーの代表選手、こんにゃく
イベントや忘年会・新年会、パーティーなど、食べて飲むコミュニケーションの機会が増える時期です。日ごろ、食べ過ぎや飲み過ぎに注意していても、会食・会合では量が調整しづらいため、体重増加が気になる人も多いはずです。
そういう人にお勧めしたいのは、昔ながらの食材で低カロリーの代表選手である「こんにゃく」です。こんにゃく芋を蒸してすりつぶし、アルカリ水を加え煮込むことで作る食材です。つまりは「芋」なのですが、こんにゃくは97%の水分と食物繊維のグルコマンナンなどで構成されているため、低カロリーです。
100グラムあたり8キロカロリーしかなく、食物繊維は3グラム。意外にもカルシウムが多く、68グラム含まれています(生芋こんにゃく100グラムあたり)。タンパク質やビタミンなどはあまり含まれません。
男女ともに不足する食物繊維
1日に取りたい食物繊維は成人男性21グラム以上、女性18グラム以上ですが、どの世代ともに不足しています。食物繊維が多く含まれるこんにゃくは、便秘改善だけでなく血糖値上昇の抑制効果、腸内環境の改善にも最適です。
この時期は、おでんなどで見かける機会が増えますが、それ以外では煮物などに入るぐらいなので、外食でこんにゃくを食べる機会は限られます。また、調理するには、煮る、炒めるなどの工程が必要になるために、少しばかりハードルが上がります。
ファミリーマートでファミマルKITCHENの「かつおの旨みとするめの風味 玉こんにゃく」を発見しました(138円で購入)。玉こんにゃくは山形県特有の食文化であり、ソウルフードとして有名です。直径3センチほどの丸いこんにゃくを、醤油とするめいかで炒り煮にして串に刺したものは、ファストフード感覚で販売され、食べられています。
山形県のソウルフード、玉こんにゃく6個入り
袋をあけるとお出汁の中にぷるるんとした玉こんにゃくが6個入っています。食べてみると、かつおだしとするめがほのかに香り、こんにゃくにはしっかりと味が染み込んでいます。
プリッとした食感は噛みごたえがあり、もぐもぐと噛んでいると、おでんなどの板こんにゃくや糸こんにゃくとは違った味わいが広がります。6個食べたら、ほっこりとした満足感が得られました。
食べ応えがあるので、おなかが空いたときに少し温めて、おやつとして食べても1袋あたり29キロカロリー。食物繊維は3.6グラム取ることができます。カロリーを気にする必要がないので、夜食にもよいでしょう。
イベントが重なり、高カロリーになりがちなこの時期、低カロリーの代表選手こんにゃくで上手に調整してみてはいかがでしょうか。