「健活手帖」では、50歳からの女性の「健康」と「美」を考える座談会を行っています。第４回の参加者は「腸活」を広める日本美腸協会の皆さん。元テレビ局員、エステシャン、現役看護師とそれぞれご職業は違いますが、腸活で健康を取り戻した共通の体験をもとに、自身や家族の健康、美容の維持・管理につながる「腸の大切さ」を語り合っていただきました。
【ご参加いただいたのはこの３人】
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石川晶子（いしかわ・しょうこ）
55歳。日本美腸協会エグゼクティブ認定講師、関東支部長、全認定講師教育長。地方テレビ局勤務を経てエステサロン開業。体調不良をきっかけに腸活を学び、美腸アドバイザー、美腸セラピスト、講師として全国を飛び回っている。
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高橋かすみ（たかはし・かすみ）
60歳。日本美腸協会認定講師、美腸セラピスト。家族の病気をきっけかに食事療法、栄養、腸の大切さを知る。茨城県土浦市の腸もみサロン代表、日本美腸協会の認定講師として、腸に関わる講座やイベント、セミナー、施術などを行っている。
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矢田麻夏（やた・あさか）
45歳。看護師。日本美腸協会認定講師。看護学校卒業後、救命救急センターの看護師として20年以上勤務。そのうち10年間はドクターヘリのフライトナース・ドクターヘリ認定指導者としても活動。日本美腸協会認定講師、美腸セラピストの活動のほか、ポールダンサー、ボディメイクインストラクターとしても活躍している。
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＜司会・進行＞
荒牧聡子（あらまき・さとこ）
37歳。美容アドバイザー。広告代理店、アパレルを経てIT会社を産休中。ダイエット目的で始めたパーソナルトレーニングの結果、ベストボディジャパン2021年度総合優勝を果たす。現在は子育てをしながら健康的なダイエットレシピをInstagramアカウントで配信中
更年期障害を腸活で予防
「なる」前に腸を整える
聡子：更年期障害についてもお聞きしたいと思います。矢田さんは45歳ですが、更年期はすでに感じますか？
矢田麻夏（以下、あさかさん）：私はまだ感じません。ただ、周りの友人の話を聞くと最近は20代後半でも更年期（のような症状）を感じるということもよく耳にします。私はなるべく感じないように腸活を頑張ろうと思っています。
石川晶子（以下、しょうこさん）：正しいと思います、その考え。なってから、よりも、なる前にどれだけ腸を整えていくかが大切ですね。
ハードワークでの不調を腸活で改善
聡子：どのように腸にいいもの、体にいいものに行きつきましたか？
しょうこさん：私は30歳で起業して自分のサロンを持ち、20年間エステサロン経営の仕事をしてきました。栄養の勉強をしていたのですが、その影響でサプリメント大好き人間でした。「この症状にはこの栄養素のサプリメントをどうぞ」と、すぐにサプリメントを薦めていました。
4２歳で出産し、すぐ仕事に戻りましたが、子供もまだ小さく、子育てとサロンワークをやりながら栄養の講座を行い、さらに四国と東京のサロンを行き来してサロンのスクール生を教えるなど、ハードに働いていました。
その結果、47歳の時についに倒れてしまいました。その時にお世話になった整体の先生にお腹を揉んでもらったら「腸が全然動いていない」と。
聡子： 大変でしたね。腸が動いていないとどのような症状になるのですか？
しょうこさん：整体の先生は「これは吸収もできていないし、全身に栄養も行き届いていない、頭と体が分離している。このままいくと大病で入院しかねないよ」と言われたんです。そのうえで「ちゃんと朝日を浴びて、朝ご飯を食べて、仕事のあとは家族と過ごして、お風呂にゆっくり入り、ゆっくり寝た方がいい」とアドバイスされました。
それがすごく大きな転機になりました。アンチエイジングをずっとやってきたけれども、その根本は腸ではないかと思いました。振り返ってみると、47歳の時はちょうど更年期の時期でした。自分はまだ閉経していなかったのですが、その頃から徐々に更年期が始まっていたのではないかと思います。
働きすぎて、考えすぎて、ストレスを溜めすぎて、地に足がついていない生活になっていたところに更年期が重なったので、２年間ほど家からも出られない時もあり、かなりきつい時期でした。
聡子：そんなに長い間影響を受けられていたのですね。
しょうこさん：食べたもので体ができているのではなく、腸で吸収するもので体ができていると思います。
腸で吸収したもので体ができている
聡子：食べたもの、ではなくてですか？
しょうこさん：「どのような栄養素を吸収できる腸が作れているか」がすごく大事です。腸が整うと自律神経が整う。自律神経の乱れがなくなるので更年期の症状も改善されやすくなります。
聡子：なるほど。腸は深いですね。
しょうこさん：自分がまさに47歳の時に倒れて、腸活に出合って、腸を改善していくことで、健康の大切さを知って、自分自身が変わって、次はこれを人に教えていく立場になりました。美腸とともに、女性としてのライフステージを経験することを学んで改善できている自分がいる気がします。
聡子：素敵ですね、そういう人生は。
しょうこさん：女性は働いて子育てもして、ご主人や家族のこともあり、ちょうど40代の後半から負担が集中するので、ガクッとくる前にしっかりと腸を整えて予防することが大事ですね。
聡子：すごく大事ですね。とても勉強になります。特に女性は結婚や妊娠・出産でライフステージが変わるので、日常が忙しくなりますね。私も出産を経験し、育児をしていますが、家事がこんなにも大変で忙しいとは思わなかったですね。独身の時とは違って、家族ができてからの家事は本当に忙しいですね。
全員：うん、そうです（笑）
聡子：さらに更年期が重なると、より苦しくなる人も多いですよね。
しょうこさん：いかに早く対処することが大事ですね。
聡子：やはり、すごく勉強になります。腸のことをもっと知りたいですね。
しょうこさん：自身が変わっていくと主人も変わりますよ。うちの主人もめちゃくちゃ変わりましたよ。
家族の食生活、生活習慣も変わった
聡子：どのような点が変わりましたか？
しょうこさん：うちの場合は、主人の食生活と生活習慣がゴロッと変わりました。
高橋かすみ（以下、かすみさん）：家族の行動を変えるというところまでいくのが大変なんです。
しょうこさん：夫は自分の便の調子などが変わったのがわかったんでしょうね。妻の言うことをそのまま聞くのもシャクだからなのか、便が良くなったよみたいなことは言わないです。私も「だからいつも言っているでしょ」みたいなことを言わないでいる。
全員：わかります（笑）
かすみさん：夫婦はそういったことがよくあります。例えば玄米です。健康を意識している奥さんは健康のために玄米にしたい。しかし多くの旦那さんは玄米を反対される。白いご飯の方がいい、と言われることは多いです。うちもそうですが多いようですね。
しょうこさん：そこをいかにメニューに取り入れられるかが大事ですよね。女性は、奥様たちはいろいろと考えています。
聡子：こうやってお話を伺っていると、やはり女性で家庭はできているし、女性で社会はできているなと感じます！
全員：そうですよ（笑）
しょうこさん： そうです。女性が健康でなかったら社会は健康にならないと思います。