胃・腸

【外食・コンビニ健康法】国分「具粥(ぐがゆ)さん 鶏と穂先たけのこの白湯(パイタン)風」

【外食・コンビニ健康法】国分「具粥(ぐがゆ)さん 鶏と穂先たけのこの白湯(パイタン)風」
予防・健康
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胃の調子が悪いとき、頭に浮かぶ「おかゆ」

胃の調子が悪い、食欲がない、体調を崩したといった人たちから「何を食べればいいですか?」と質問されることがあります。おすすめは、①消化がよい②胃腸に刺激を与えない③エネルギーが確保できる―食べ物です。

熱があってつらいとき、アイスなどは冷たい食感が心地よく、糖分でエネルギーも確保できます。喉が痛いときは、ゼリーなどが喉ごしがよくおすすめです。人肌に温めたお出汁と柔らかく煮込んだうどんの組み合わせなども喉を通りやすいものです。

なかでも、誰もが頭に浮かぶのは「おかゆ」でしょう。簡単で、エネルギーも確保でき、腹持ちもよいメニューです。これらに共通する栄養素は「糖質」です。

糖質と聞くと、「太る」「食べてはいけない」「血糖値が気になる」と、よくないイメージを普段持つ人でも、体調が悪いときには「肉を食べよう」とは思わずに「おかゆが食べたい」と思うはずです。これは、エネルギーに変わる3つの栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の中で、糖質が一番負担をかけずに代謝されることを体が理解しているからです。

栄養素がなかなかとれないときには、代謝が早い糖質でエネルギーを確保することが体力を維持するために重要です。糖質は水分を多く含む性質があるため、無理なく水分が摂取でき、脱水も防げます。

おかゆ糖質でエネルギー+トッピング

ここに野菜や肉、卵、大豆などが加わることで、栄養バランスを整えることもできるのが、おかゆの魅力です。ただ、体調の悪いときに鍋で煮込む作業は大変です。

コンビニで国分の「具粥(ぐがゆ)さん 鶏と穂先たけのこの白湯(パイタン)風」を見つけました(270円で購入)。表示通りにレンジで1分半加熱すると、具だくさんの熱々のおかゆができあがりました。

混ぜてみると、鶏肉や筍の穂先、細切りのきくらげがゴロゴロと入っています。ベースのおかゆには、白米だけでなく、もち麦が入り、噛むと食感がしっかりとあります。

1パックに250グラム入っていて、食べ終わる頃には体がぽかぽかとして、お腹も満足感が出てきます。これでエネルギーは103キロカロリーとかなり低め。タンパク質は6・3グラム摂取できます。塩分は1・9グラムと低めですが、ほどよい塩加減です。

お米は太ると控えている人でも、おかゆならたくさん食べてもカロリーは低めです。体調が悪いときだけでなく、食べ損ねてしまった夜遅くのタイミング、朝ごはん、ダイエット、夏バテなど、活躍するタイミングは多そうです。

インターネットの販売サイトでまとめ買いもできるようです。具だくさんのおかゆで、体に優しい時間をつくってみてはいかがでしょうか。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。