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感染症予防をサポート!免疫活性化作用抜群の『B1乳酸菌』とは

感染症予防をサポート!免疫活性化作用抜群の『B1乳酸菌』とは
予防・健康
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この夏、全国的にインフルエンザの報告数が急増しています。新型コロナウイルス感染症の患者数も増加中です。感染予防や重症化予防で活用されているワクチンは、インフルエンザについては秋の接種まで待たねばなりません。また、新型コロナの今年5月開始のワクチン接種は、65歳以上の人や5歳以上で64歳未満の基礎疾患を有する人が対象です。基本的に健康で働き盛りの人は、自分で感染予防に励むことが求められています。そのカギを握るのが、自然免疫です。この記事では、自然免疫の仕組みと、それを活性化する乳酸菌の中でも抜群の免疫活性作用を持つとされる「B1乳酸菌」について紹介します。

自然免疫を高めるには、腸内環境の改善がポイント

「自然免疫は、ウイルスや細菌といった外部から侵入してきた病原菌を排除するために重要な働きをしています。ワクチンや感染後に体内で生じる抗体は、特定のウイルスや細菌に狙いを定めた免疫の武器ですが、自然免疫は、ウイルスや細菌の種類を問わず排除するために役立ちます。自然免疫の働きが低下すると、感染症にかかりやすく重症化もしやすくなるのです」。薬学分野での微生物学が専門の帝京大学薬学部特任教授の関水和久先生はこう説明します。

一般的に免疫力を高めるには、運動習慣や十分な睡眠、ストレス発散、バランスの良い食事などが推奨されています。中でも、免疫担当細胞が約70%も集まる腸は、腸内環境がよくなることで体全体の免疫にも好影響を与えます

腸内にいる悪玉菌と善玉菌について

ここでちょっと腸内環境について説明しましょう。腸内には、1000種類・100兆個ともいわれる腸内細菌が生息しています。腸内細菌にはたくさんの種類があって、乳酸菌などの善玉菌、生活習慣病やがんなどとも関係する悪玉菌などで構成されています。悪玉菌は、暴飲暴食や野菜の少ない食事、ストレスや不規則な生活などで増えていきます。酷暑では、生ビールを飲みながら焼き肉を食べつつ涼をとり、つい酒宴が長引き寝不足といった生活になる人もいます。このとき、腸の中では悪玉菌が勢いづいているのです。その勢力を抑えるのが善玉菌です。
 

善玉菌の働きによる腸内環境改善の効果

善玉菌が作り出す乳酸などが腸内環境を整えることで、悪玉菌の増殖や発がん性物質の産生を抑え、腸の蠕動(ぜんどう)運動、すなわち腸の動きをよくします。さらには、自然免疫をサポートすることで、感染症にかかりにくくするなど、さまざまな働きが善玉菌にはあります

腸内環境がよくなると、腸内に約70%も集まっている免疫担当細胞の働きも活発になり、外部から侵入してきた敵も見過ごすことなく排除し、感染予防につながります。健康を維持するには、腸内の善玉菌の維持が欠かせないのです。

善玉菌を増やす腸内環境の整え方

腸内環境を整えるために善玉菌を増やすことは、現代に生きる私たちには特に重要な意味を持っています。

なぜ、現代人に腸内環境改善が必要なのか?

「かつての日本の環境は、寄生虫や大腸菌などが体内に入りやすく、腸の自然免疫を刺激していました。結果として、自然免疫が活性化し、感染に対して防御反応が強くなっていたと考えられます。しかし現在、抗菌など衛生管理が進んだことで、環境菌(生活環境に生息する細菌)との共存ができなくなっています。細菌類に接する機会が少ないため、腸の免疫機能のバランスが崩れやすいのです」と関水先生は警鐘を鳴らします。

口からのど、食道、胃、腸は、一般的に外部に接する臓器といわれています。食べ物や空気などに直接触れる機会が多いからです。特に食べ物を消化吸収する腸は、食べ物に付着した細菌などにもアタックされることがあるため、免疫がよく働く仕組みがあります。ところが、近年の清潔志向やコロナ感染予防が徹底したことから細菌などが体内に侵入する機会が減り、自然免疫が活性化する機会が減ったと考えられているのです。

腸の自然免疫の活性化には、乳酸菌による刺激が必要

適度な刺激が健康に役立つことをご存じでしょうか。たとえば、骨も適度な運動による衝撃によって、骨がちょっと壊れ、新しい骨が作られることで丈夫になっています。運動不足で骨に刺激を与えないと、骨の破壊・再生のプロセスが減ることで骨がもろくなるのです。加齢に伴い骨の再生能力が落ちるとなおさらです。

腸の自然免疫も、加齢とともにその働きが低下しやすくなります。刺激がない状態は、それに拍車をかけるのです。結果として、感染防御は弱くなり、自分の組織や無害な物質に対する免疫の過剰反応により、自己免疫疾患やアレルギー症状に結びつくこともあります。

「悪い菌を腸に入れるのは避けるべきです。自然免疫を刺激する良い菌を毎日とることで、腸の自然免疫の活性化につながります。乳酸菌は、感染予防以外にも、コレステロール値の低下、高血糖の抑制など、人間にとってさまざまな有益な働きをします。しかし、乳酸菌といってもどれも同じではありません。たくさんの種類があるのです。その中から健康により役立つ乳酸菌として、免疫活性作用が特に強いものを探し、私たちが発見したのが『11/19-B1乳酸菌』(以下、B1乳酸菌)です」(関水先生)

乳酸菌は乳酸を作り出す細菌の総称で、チーズやヨーグルトに含まれる動物性の乳酸菌や、漬物やパンなどに含まれる植物性の乳酸菌など、膨大な種類があります。市販されているヨーグルトも、製造メーカーによって乳酸菌の種類が異なります。

強力な免疫活性作用を持つ「B1乳酸菌」を発見

乳酸菌は、すでにヨーグルトやサプリメントなどの既存の製品の中にたくさん含まれています。関水先生は、それらとは全く異なり、極めて免疫活性作用の強い「B1乳酸菌」を2012年に発見しました。というと、簡単そうに聞こえますが、実は新たな乳酸菌の発見は至難の技です。乳酸菌はもともと欧米で研究が進められ、日本でも近年、乳酸菌の研究は加速しています。つまり、人間の健康に有益な主な乳酸菌は、すでに発見され尽くしているといっても過言ではないのです。

「乳酸菌は自然界に広く存在しています。その中から、より免疫活性化作用の高い乳酸菌を探すために、企業との共同研究を行いました。キムチなどの発酵食品や、土、植物の葉、果物などから見つけた乳酸菌を次々に調べる検査法も、私が2008年に開発しています(別項)。その結果、2012年にキウイの皮から発見したのが『B1乳酸菌』だったのです」

関連記事:抜群の免疫活性作用持つ「B1乳酸菌」発見の“立役者”は「カイコ」

たくさんの乳酸菌が存在する中で、免疫を高める力が最も強い乳酸菌を探すのは至難の技です。砂漠の砂の中から、最も優れた砂粒を探し出すほど難しいのです。その難関な研究を関水先生は成し遂げ、人間の腸の免疫を高める力がとても強い「B1乳酸菌」を見事に発見しました。「B1乳酸菌」は、清潔になりすぎた生活環境で免疫への刺激が乏しく、暴飲暴食で悪玉菌がはびこるような悪化した腸内環境を整える一助となることが、大いに期待されています。

「病原性のない、生きた菌をとることは、健康増進に役立ちます。腸内環境が整えば、感染症予防やがん予防、生活習慣病予防、認知症予防などにもつながります。『B1乳酸菌』も大いに活用していただきたいと思います」と関水先生は話しています。

「B1乳酸菌」のより効果的な取り方

「B1乳酸菌」は免疫力を高めることが大いに期待されている乳酸菌です。では、どう取ればよいのでしょうか。一般的に乳酸菌はヨーグルトに含まれることが多いため、ヨーグルトを適量食べればよいと思われがちです。

「『B1乳酸菌』をとることは大切ですが、それ以外にも良い働きをする菌をいろいろ食べることが、腸内環境をよりよくするために役立ちます」と関水先生はアドバイスします。

腸内フローラの形成により「B1乳酸菌」の働きも向上

免疫力を向上する力が優れた「B1乳酸菌」ですが、それ以外の善玉菌も合わさることで、複合的な良い作用が得られる可能性があるのです。多種多様な腸内細菌は、顕微鏡で見たときにその集まりがお花畑のように見えるため、「腸内フローラ」とも称されています。

腸内フローラは、1種類の細菌で成り立つわけではないのです。良い腸内環境で、良い腸内フローラが形成されることで、「B1乳酸菌」もよりよく働くことができると考えられています。そのため、「B1乳酸菌」だけを取るのではなく、他の善玉菌も合わせて取り、そのエサとなる食物繊維やオリゴ糖も食べることで、腸内環境がさらによくなると期待されています。

発酵食品・食物繊維・オリゴ糖を含む食品も食べるのがポイント

つまり、ヨーグルトだけではなく、「B1乳酸菌」を含む食品や、乳酸菌を含む様々な発酵食品、食物繊維たっぷりの野菜や海藻類、オリゴ糖を含むバナナなどの果物も、意識して食べることが大切になります。

「私は毎日、乳酸菌をとって、納豆を食べています。72歳ですが、毎日、研究室に入って研究を行っています。この年で研究を続けているのは珍しいでしょう。研究が好きなのです。研究を続けるために健康であることは大切です」と関水先生はにこやかに語ります。

実際にお目にかかると関水先生は、60代にしか見えないほど若々しくてお元気です。B1乳酸菌などで腸内環境をよくすることは、感染症予防などの健康増進に加えて、若返りにも、役立つことが期待できるといえそうです。

まとめ


腸内環境を良くして免疫を活性化させるなど、人間の健康に腸内細菌を役立たせるには、B1乳酸菌などのより良い乳酸菌を意識することが大切です。
また、B1乳酸菌をサポートするには、いろいろな種類の善玉菌や食物繊維なども取り、腸内環境を整えることが大切になります。
腸内環境を整えることは、病気予防だけでなくエイジングケアにもつながります。日常生活に積極的に乳酸菌を取り入れていきましょう。

関水和久(せきみず・かずひさ)

帝京大学薬学部寄付講座「カイコ創薬学」特任教授、東京大学名誉教授、ゲノム創薬研究所顧問、薬学博士。東京大学薬学部卒、同大大学院薬学系研究科博士課程修了。九州大学薬学部教授、東京大学大学院薬学系研究科教授、帝京大学医真菌研究センター教授などを経て現職。

執筆者
医療ジャーナリスト
安達 純子
医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。東京都生まれ。大手企業からフリーランスの記者に転身。人体の仕組みや病気は未だに解明されていないことが多く、医療や最先端研究などについて長年、取材・執筆活動を行っている。科学的根拠に基づく研究成果の取材をもとに、エイジングケアや健康寿命延伸に関する記事も数多く手掛けている。