スキンケア 化粧品 メンズ美容

中年男性の「美容」には家族、特に妻の協力が不可欠

中年男性の「美容」には家族、特に妻の協力が不可欠
エイジングケア
文字サイズ

メンズ美容の「家族共有」はメリット大

美容習慣の大衆化や美容の低年齢化が進む中で、昨今、メンズ美容も注目されています。

そんな中、実際に中年男性が美容に取り組み、継続するためには、「家族で美容を考える」ことも重要です。

というのも、確かに年齢層や性別により肌の特徴はあっても、基本的なスキンケアは変わらないからです。

家族やパートナーとアイテムを共有することでお互いの金銭的負担も分散され、時間やスキルを共有することでコミュニケーションやモチベーションも充実するでしょう。事実、クリニックに夫婦で来院される男性も増えています。

家族美容のための化粧品を選ぶコツは、子供にも使える製品を選ぶことです。

化粧品の販売前に、大人と子供の両方に対して臨床研究がなされる場合はほとんどありません。すなわち「子供への使用を避ける」ように指示している製品は、開発の段階で子供に対する安全性に自信のない成分を入れた確信犯なのです。

「子供も使える」化粧品はより安心

角質バリアが未発達で、細胞分裂が盛んな成長期にある子供が使えない製品は、当然、大人の肌にもよくないというわけです。

皮膚が健康な場合は、基本的にどの年齢においても、スキンケアは同じです。

過度に洗顔したり、間違ったスキンケアをしたりせず、栄養のあるものを食べ、運動して体の代謝や筋肉量を上げ、よく眠るようにしましょう。

家族で取り組みやすい美容術を5つ挙げます。①洗顔や体洗いは純せっけんを用いる、②寝る前1時間はデジタルデトックスを行う、③雑穀米や玄米の日を設けて、“白米一筋”から脱却する、④外食後には積極的に階段を使う、⑤日焼け止めを塗る習慣をつける。

中年男性がメンズ美容に取り組む際、自分の周りを巻き込んで進めていくと相乗効果があってよいと思います。

  • メンズ美容は周囲(家族など)と一緒に取り組んで行く方が相乗効果あり
  • たとえ成人に使う場合でも、化粧品は子供でも使用できるものを選択する
  • 家族皆で取り組める美容術を考えよう
解説・執筆者
形成外科専門医
西嶌 暁生
医学博士、形成外科専門医、MBA。1984年7月7日生まれ、富山県出身。形成外科・美容医療の専門医として、10年以上、臨床と研究に従事。2019年から恵比寿形成外科・美容クリニック副院長。著書「だから夫は35歳で嫌われる~メンズスキンケアのススメ」(光文社)が発売中。