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【ベストセラー健康本】『60代からのらくらく健康習慣! 座るだけ! イス型バランスボールBOOK』

【ベストセラー健康本】『60代からのらくらく健康習慣! 座るだけ! イス型バランスボールBOOK』
予防・健康
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デューク更家氏が考案のイス型バランスボール付属

ダイエットなどで一度は使ったことがある人も多い「バランスボール」。シニア層が安心して使えるよう改良されたバランスボールを付属につけたのが、『60代からのらくらく健康習慣! 座るだけ! イス型バランスボールBOOK』(宝島社刊、3839円)だ。監修者は、気功や運動生理学、武道、ヨガ、バレエ、ピラティス、呼吸法などの要素を取り入れた独自の「デュークズウォーキング」で知られるデューク更家氏である。

監修を手掛けた理由をご本人はこう話す。


「年齢を重ねると筋力が衰え、歩くことがおっくうになったり、転倒したりします。加えてこの数年、家にいる時間が長くなったことで、身体活動量が低下し、肥満になったり、ふさぎ込んだりする人が増えています。このバランスボールは、筋力やバランス感覚の向上に効果的です。適度な運動は気分を良くし、ストレスを解消し、睡眠の質の向上も期待できます。ぜひ健康的な生活を楽しく手に入れてください」

勝手に転がってしまう一般的なバランスボールと違い、このバランスボールの特徴は、「イス型だから転がらないこと」と「重心が低いから、安心して座れること」。しかも、座って揺らすだけで体幹を刺激する全身運動になるという。

シニアの体幹を鍛える

ちょっとつまずいて転びそうになったとき、サッと手をつくのも体幹の働きしだい。だから60代以上のシニア層にとって体幹を鍛えることが特に重要だ。美しい姿勢を保ち、体の安定性が増すことで転倒防止だけでなく、全身の力を発揮しやすくなり、思い通りの動きができるようになる。

体幹の強さをチェックする方法は簡単。イス型バランスボールに座り、手を床につけずに足を上げた状態を3秒キープできるかどうか。これが、案外難しい…。

デューク更家氏が考案したイス型バランスボールを使ったストレッチとエクササイズは、全部で10種類。好きなメニューを組み合わせて1日15分行うだけで、15分のウォーキングに匹敵する運動量が得られるという。

試した中で、肩こりがひどい筆者のお気に入りは、「背中ストレッチ」(別項)。背中がグッと伸びて心地良く、リラックスして思わず寝てしまいそうになる。

こうしたエクササイズで期待できる効果は—。

加齢や運動不足でこわばった股関節、歩くために必要な足裏の筋肉や足首、気になる二の腕など全身のトレーニングに活用できる
持久力や集中力UP
若々しさをキープ

テレビや読書の“ながら運動”もできて、座っているだけでも体幹を刺激できる。

背中ストレッチ

床に座り腰にバランスボールをセット


ひざを曲げた状態で床に座り、バランスボールが腰の位置にくるよう両手で押さえながら、バランスボールの上に寝そべるようにゆっくりと上半身を後ろに倒す

バランスボールの上に寝そべり腕を伸ばす

大きく伸びをするように腕を伸ばす。上半身を軽く左右に揺らすのも効果的。1~2分程度を目安に心地良い伸びを感じたら床に手をつきゆっくり起き上がる(慣れるまでは足を広げてバランスを取り、手や床や壁に添えて行う)

※一例。詳しくは本書を参照

執筆者
ジャーナリスト
田幸 和歌子
医療ジャーナリスト。1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経て、フリーランスのライターに。「週刊アサヒ芸能」で健康・医療関連のコラム「診察室のツボ」を連載中。『文藝春秋スーパードクターに教わる最新治療2023』での取材・執筆や、健康雑誌、女性誌などで女性の身体にまつわる記事を多数執筆。