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男性更年期障害改善が期待できるマレーシアの国宝・トンカットアリ

男性更年期障害改善が期待できるマレーシアの国宝・トンカットアリ
エイジングケア
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みなさま、こんにちは。漢方王子こと漢方薬剤師の野口貴司です。6月から本格的な梅雨のシーズンを迎えます。梅雨には「古傷が痛む」など、体調不良を抱えることがあるでしょう。

「全身のあちらこちらが痛む」とのご相談も、この時期多く見られるようになります。低気圧の影響で痛みに敏感になる人がいますが、天気や季節によらず、慢性的に体の痛みを感じる男性がいます。その原因のひとつに、男性更年期障害(加齢性腺機能低下症やLOH症候群ともいいます)があるのです。

男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)が減少することで、気分の落ちこみや集中力の低下、うつ、性欲低下、勃起障害、発汗やほてりなど、さまざまな症状を引き起こします。女性の更年期障害は、閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少で症状が出やすく、40代後半から50代で体調不良があると「更年期障害」と思うのが一般的です。しかし、男性の場合は、閉経のような時期の目安がなく、ストレスや生活環境などによって個人差が大きいため、若い世代でも男性更年期障害になることもあります。

とはいえ、「体中が痛い!」と感じたときに、まさか更年期障害とは思いませんよね。痛みを止めるために、ペインクリニック科や整形外科を受診しても、「特に異常は見られません。痛み止めの薬で対処しましょう」といわれるのが普通です。そういった人の中に、男性更年期障害の症状で、体に痛みが生じている方がいるのです。

男性ホルモンのテストステロンが減少すると、筋肉量も減り、代謝が落ちるため太りやすくなります。筋肉が脂肪に置き換わるイメージです。体重はあまり変わらないのに、体内では筋肉ではなく脂肪が増えた状態です。骨格筋を支えていた筋肉が急に失われ、増えた脂肪で重力に逆らって支える容積が増えると、骨と骨をつなぐ関節には大きな負担となります。それが全身の痛みへとつながる原因であることが多いのです。

もともと運動習慣があって筋肉量も多く、ストレス耐性などもキープされていると、男性ホルモンのテストステロンは高齢になっても維持されやすいです。適度な睡眠時間も得ていれば、さらによいでしょう。しかし、仕事に追われた生活では、運動習慣は二の次、三の次になりがちで、睡眠時間の確保も難しく、ビジネスのストレスが重くのしかかるような状況に追い込まれる方もいるでしょう。

男性更年期障害は、個別の症状や体質に合わせた漢方薬やサプリメントなどで改善することができます。症状が治まって、運動習慣や睡眠時間の確保、ストレス発散が予防で重要とはわかっていても、日常生活で実行に移すのが難しいことがあります。そんな方にお勧めしているのが、サプリメントの「トンカットアリ」です。

トンカットアリは、マレーシアの熱帯雨林に生えている低木です。「マレーシアの国宝」と言われるほど重宝され、古来より男性のバイタリティーのサポートに使われてきました。

トンカットアリの根に含まれるユーリコマノンという成分に、男性ホルモンを調節する作用があるのです。男性更年期障害予防として、健康寿命延伸の一助として、ご活用してはいかがでしょうか。みなさまが、これからも健康でありますように。

解説・執筆者
薬剤師(漢方王子)
野口 貴司
東京・麻布十番の「麻布漢方Herbal Room」代表取締役・薬剤師。東京薬科大学卒。千葉県銚子市薬剤師会理事、同薬剤師会学術委員長。80余年続く漢方薬局「エビス薬局グループ」の3代目。中医学を現地の漢方医の元で学生時代から修行、漢方薬研究は30年に及ぶ。東洋医学と西洋医学、さらに分子栄養学を取り入れた漢方相談に定評を持ち、「漢方王子」の愛称で親しまれている。