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【ベストセラー健康本】シニア暮らしにちょうどいい2人分献立

【ベストセラー健康本】シニア暮らしにちょうどいい2人分献立
予防・健康
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栄養不足になりがちなシニア夫婦のために

筋肉量が減り、ケガや病気も増えるシニア世代こそ、実は回復力にエネルギーを回せるよう、しっかり栄養を摂ることが重要である。そんな栄養不足になりがちなシニア夫婦のためのアイデアが詰まった1冊が、料理研究家、管理栄養士の岩郫啓子氏=写真=の著書『シニア暮らしにちょうどいい2人分献立』(ワン・パブリッシング刊、1650円)である。


刊行への思いを担当編集の横山由佳さんが語る。

「シニアになると料理も買い物もだんだん負担に感じるようになるもの。そこで買い物は3日に1回のまとめ買いですませられて、2品だけで簡単に作れるのに、栄養はしっかり摂れる献立を紹介します。定年退職してはじめて料理をする人にも使ってもらいたいので、巻末には料理の基本を掲載しました。1から料理をはじめるシニア世代にもぜひ使っていただきたいです」

シニア2人分の献立、5箇条

本書が掲げる「面倒くさくない 余らせない 元気になる! シニア2人分献立5箇条」を紹介しよう。

1.食事量はしっかりと。タンパク質・カルシウム・食物繊維は意識して摂る=糖質もシニアに欠かせない栄養素。足りないと低血糖になり、脳に栄養が行き届かず、エネルギー不足に。

2.塩分・油脂はほどほどがベスト=塩分を抑えるコツは、しょうがなどの香味野菜やスパイスを組み合わせること。調理の油は植物性を選び、1日の使用量は大さじ1.5(約20グラム)を目安に。

3.毎日頑張らなくても大丈夫。3日間で栄養バランスをとればOK=3日単位で考えれば、どこかで偏りがあっても他の日で調整しやすくなり、献立にもメリハリが。

4.深めのフライパンや電子レンジで手間を省略=シニア2人暮らしにお勧めなのは、直径24センチチくらいで、深さ6~7センチほどのフライパン。炒め物、煮物、揚げ物もカバーし、洗い物も減る。

5.買い出しはムダなく使いきれる3日分ずつ=まとめ買いは得だが、たくさん買い過ぎるとシニア世代には負担になるうえ、使い切れず鮮度も栄養も失われてしまう。

ちょうどいい買い出しは3日分ずつ。献立は主菜になりやすい肉や魚、卵、緑黄色野菜を中心に。

さらに、第1章では、「余らせない」「元気になる」をキーワードに、シニアの健康維持に欠かせない「タンパク質」「カルシウム」「食物繊維」「減塩」を強化できる3日間献立も具体的に提案している。

他にも、おっくうにならずにフライパン1つでパパッと作れる献立や、おかずになるスープ・汁もの、ごはんとおかずを1皿で済ませる丼や麺などのアイデアも豊富に紹介されている。

シニアに限らず、親の介護に追われる家族にも参考になる。

タンパク質強化の3日分まとめ買い

  • さわら:2切れ
  • ささみ:3本
  • 厚揚げ:1枚
  • 合いびき肉:250グラム
  • かに風味かまぼこ:1パック
  • にんじん:小1本
  • ブロッコリー:1株
  • サラダ菜:1株
  • えのきだけ:小1袋
  • アスパラガス:1束
  • タマネギ:1個
  • セロリ:1本
  • 豆苗:1袋
  • トマト缶:1缶

※ポイント:タンパク質を多く含む食材は肉、魚、大豆、大豆製品、魚や肉の加工品
※こちらは一例、詳しくは同書を参照
 

執筆者
ジャーナリスト
田幸 和歌子
医療ジャーナリスト。1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経て、フリーランスのライターに。「週刊アサヒ芸能」で健康・医療関連のコラム「診察室のツボ」を連載中。『文藝春秋スーパードクターに教わる最新治療2023』での取材・執筆や、健康雑誌、女性誌などで女性の身体にまつわる記事を多数執筆。