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肩と肘に特化した数々の症例に実績~北里大学病院・整形外科講師、見目智紀医師

肩と肘に特化した数々の症例に実績~北里大学病院・整形外科講師、見目智紀医師
病気・治療
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人は骨、筋肉、関節、神経などの運動器の働きについて、ふだんは感謝を忘れがちだ。しかし、ひとたび不具合が生じると、健康がいかに大切かを痛感し、人間の体の仕組みの複雑さに改めて驚かされることになる。

その運動器の中でも「肩」と「肘」に特化し、診断治療と研究に取り組んでいるのが、北里大学病院整形外科講師の見目智紀医師だ。

「元は自分自身がサッカーをやっていたことから機能回復を目的とした診療にあたりたいと考えて整形外科に進みました。中でも肩はあらゆる関節の中でも自由度が高く、運動力学との親和性の高さにも興味が湧いて、専門に選びました」

肩の障害というと、野球のピッチャーの投球障害を思い浮かべるが、これは「肩だけの問題ではありません」と見目医師は指摘する。

「投球障害は、じつは膝や股関節の障害から起きることが多く、全身を診ることから始まる。そこが肩治療の醍醐味でもあるんです」

テニス肘やコンタクトスポーツに伴う外傷なども専門領域だが、診療対象はアスリートだけではない。脱臼や腱板断裂の重傷な症例も、見目医師の外来には多く訪れる。腱板断裂で縫合が困難なときには「反転式人工肩関節」という新しい人工関節を使うことが可能で、北里大学病院では数多くの症例に対応した実績がある。

一方で、リハビリテーションの重要性を指摘し、丁寧な訓練指導で、確実性の高い機能回復を追求している。

「肩の痛みが引き起こす日常生活の不便さは、経験して初めて知るもの。それだけに治療によって痛みが取れると、皆さん本当に喜んでくれる。その笑顔が何よりの原動力です」

最先端の技術と知識を丁寧に、しかも惜しみなく提供する見目医師の活躍の場は広がるばかりだ。

執筆者
医療ジャーナリスト
長田 昭二
医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会会員。1965年、東京都生まれ。日本大学農獣医学部卒業。医療経営専門誌副編集長を経て、2000年からフリー。現在、「夕刊フジ」「文藝春秋」「週刊文春」「文春オンライン」などで医療記事を中心に執筆。著書に『あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎』(文藝春秋刊)他。