ヘアケア

美髪になるヒント! 40代・50代からはシャンプーでもエイジングケアを

更新日:2023-06-03
美髪になるヒント! 40代・50代からはシャンプーでもエイジングケアを
エイジングケア
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シャンプーの洗浄成分は主に4種類

シャンプーは、主に水と洗浄成分である界面活性剤でできています。この、界面活性剤は、以下のように分類されます。

1 陰イオン型面活性剤

  • せっけん系<代表的な成分>石ケン素地、カリ石ケン素地、脂肪酸ナトリウム、パルミチン酸Kなど
  • 高級アルコール系<代表的な成分>ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなど
  • アミノ酸系<代表的な成分>コイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaな

2 両性イオン型界面活性剤

  • ベタイン系<代表的な成分>コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタインなど

洗浄力が高く自然に優しいせっけん系

せっけんは洗浄力が高いのが特長で、自然の中で分解されやすく、自然に優しい成分です。デメリットは、せっけん成分が残りやすいこと。洗ったときに、ごわついたりきしんだりしやすいこと。パーマやヘアカラーが取れやすくなることなどがあげられます。

泡立ちがよく洗浄力が高い高級アルコール系

いわゆる合成洗剤と呼ばれるアルカリ性の洗浄成分です。原価が安く、市販のシャンプーにも多く使用されています。脂肪除去のチカラが強いので、敏感肌や乾燥肌だと、刺激を感じる方もいらっしゃいます。逆に、髪や地肌がベタベタしやすい方には、おすすめの成分です。

優しい洗い上がりのアミノ酸系

アミノ酸系シャンプーは、洗浄力は、やや弱めですが刺激が弱く、髪のたんぱく質を守りながら髪を洗うことができます。アミノ酸系の洗浄成分の名前は複雑ですが、名称の真ん中に、グルタミン酸、アラニン、グリシン、アスパラギン酸、タウリンなどが入っていると考えれば、わかりやすいでしょう。

赤ちゃんにも使えるベタイン系

ベタイン系の洗浄成分は、今まで紹介してきた洗浄成分とは別の両性界面活性剤という分類です。洗い上がりが優しく、環境にも安全な成分といわれていますが、洗浄力や泡立ちが弱く、大人用のシャンプーとしては物足りないので、ベビーシャンプー以外では単独で使われません。

皮脂が少なくなる40代・50代はアミノ酸系のシャンプーがおすすめ

40代以降におすすめしたいのは、必要以上に皮脂を取り去らないアミノ酸系のシャンプーです。低刺激で、髪のたんぱく質を守りながら洗ってくれるので、艶やかな仕上がりになりやすいのも、おすすめの理由です。

髪の広がりやクセ毛など、悩みにあわせたシャンプーの選び方

髪にも個性があります。それぞれ悩みも違いますから、それぞれ持っている悩みにあわせたシャンプーを選びましょう。ここでは、40代・50代の方に多い悩みにあわせて、おすすめのシャンプーを紹介します。

コシがないなら「ボリュームアップシャンプー」を

髪の毛が細くコシがない髪はペタンとしやすく、貧相で老けた印象になりがちです。実は私もこのタイプです。ペタンとしてしまう髪には、アミノ酸系やボリュームアップシャンプーが、おすすめです。シリコン、ポリマー、セルロースなど、髪を根元から立ち上げやすい成分が配合されて、髪にハリやコシを与えてくれます。また、動物の血液から得られる「ヘマチン」配合のシャンプーも髪にハリ・コシやツヤを与え、ボリュームのある美しい髪に導いてくれます。

髪のクセやパサつきには「スカルプケア」タイプがおすすめ

髪のうねりやパサつき、ツヤないという悩みは、頭皮の老化で毛穴がたるんできているのが原因かもしれません。このような方は「スカルプケア」のシャンプーを選ぶのがおすすめです。また、保湿成分が配合されているシャンプーなら、頭皮の老化を防ぐ働きをしてくれます。シャンプーに配合されることの多い保湿成分は、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン、ホホバオイル、ツバキオイル、ココナッツオイルなど。たくさんあるので、気に入ったものを選んでください。

白髪や抜け毛におすすめしたい「ヘマチン」配合シャンプー

白髪や抜け毛が気になるなら、動物の血液から得られる「ヘマチン」配合のシャンプーが、イチオシです。ヘマチンは、傷んだ毛髪を補修し、メラニンをつくる酵素を活性化します。また白髪の悩みには「メリタン」も、おすすめです。
ただし、どちらの成分も今生えている白髪は黒くなりませんし、100%の保証はできません。効果があらわれるのは4~6カ月後になるので、根気よく使ってみてください。もし、抜け毛がひどく、強いストレスを感じているようなら、一度、医療機関を受診したほうがいいでしょう。治療で楽になる方も多くいらっしゃいます。

老け見えを防ぎたい40代・50代におすすめしたいシャンプー5選

エイジングケアができるシャンプーの中から、評判の良い商品を集めました。自分にあったシャンプー選びの参考にしてください。

アンファー「スカルプD ボーテ 薬用スカルプシャンプー モイスト」<容量/350mL  参考小売価格/3,573円(税込)>

女性の頭皮環境に着目した医薬部外品

グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL-αートコフェロールが「ニオイ・ベタつき・フケ・かゆみ」などの頭皮トラブルにアプローチする髪の仕上がりにもこだわったシャンプーです。メーカーサイトはこちら

 

大正製薬「リジェンヌシャンプー スムース&ボリューム」<容量/300mL  参考小売価格/2,200円(税込)>

サロン品質の独自処方で、髪の水分や油分をおぎなう

髪のボリュームに悩む、細くて絡まりやすい方におすすめのシャンプーです。天然植物由来の保湿成分を7種類配合。メーカーサイトはこちら

ボタニスト「ルース ボタニカルスカルプセラムシャンプー ストレート」<容量/400mL  参考小売価格/1,650円(税込)>

マンダリンとクローブの香りのエイジングシャンプー

髪に水分をおぎなって、うねりを抑え、まとまる髪へ導きます。複数のスパイスをブレンドした 保湿成分配合で、健やかな髪と地肌に導きます。メーカーサイトはこちら

DRH+「エイジングスカルプケアシャンプー」<容量/400mL  参考小売価格/1,650円(税込)>

乾燥科学で脱・ペタ髪。ヘマチン配合シャンプー

髪補修成分ヘマチン配合。アミノ酸系洗浄成分の豊かできめ細かい泡で、艶のある美しい髪へ導きます。 メーカーサイトはこちら

エイトザタラソ「エイトザタラソ クレンジングリペア&モイスト美容液シャンプー」<容量/475mL  参考小売価格/1,540円(税込)>

地肌を保水しながら、美容液で洗い、エイジングケア

きめ細やかなクリームのような泡立ちで、キメ細部まで汚れをクレンジングして、頭皮汚れと髪汚れをすっきり保湿しながら洗います。メーカーサイトはこちら

髪は生活習慣で育てる

健やかな髪を育てるためには、生活習慣を整えることも大切です。髪は血液中の酸素や栄養素を使って成長するので、生活習慣の乱れやストレスも、大きく髪に影響します。

質のいい睡眠は健康な髪を育てる

髪の成長や頭皮の新陳代謝・修復に必要な成長ホルモンは、深い睡眠中に多く分泌されます。
睡眠不足になると、成長ホルモンが少なくなるだけでなく、ストレスを受けやすくなり、髪にもよくありません。
就寝前には、スマホを見ずにリラックスする時間を作ったり、寝具や寝室の環境を整えたりして、深い眠りにつきやすいように工夫しましょう。

バランスを大切にして髪にいい食生活を

食生活も髪に影響しやすい生活習慣です。髪の主成分であるたんぱく質を含む肉や魚、ミネラルの多いナッツや海藻などを中心に、基本的にはバランスの良い食事を心がけましょう。

髪づくりには有酸素運動も大切

髪づくりには、有酸素運動がおすすめです。毛根に酸素や栄養が届きやすくなり髪の成長を助けてくれます。例えば、ウオーキングや水泳、サイクリングなどがおすすめです。面倒がらずに階段を使うだけでも、有酸素運動になります。

髪の印象をアップすれば、もっと素敵に楽しめる

髪の印象で見た目年齢は変わります。自分のタイプにあったシャンプーを選び、生活習慣を整えれば、きっと、もっと素敵な自分に出会えるはずです。これからも人生を楽しむために、髪のエイジングケアを始めませんか?