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「タンパク質」が免疫力を高める! 正しいプロテインの選び方をご紹介

「タンパク質」が免疫力を高める! 正しいプロテインの選び方をご紹介
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近年、タンパク質の重要性が再認識されています。一方、「プロテイン」も注目されていますが、実はこの2つの言葉の意味は同じ。タンパク質を英語ではプロテインというのです。

そのプロテインですが、筋肉増強のための栄養素だと思っていませんか?
 実は近年、プロテイン(タンパク質)には免疫力を高める効果もあることがわかってきました。

ここでは、プロテインの最新情報と正しい選び方、飲み方についてご紹介します。プロテインを日々の生活に積極的に取り入れて、免疫力アップを目指しましょう!

プロテイン(タンパク質)とは?

タンパク質は、からだの機能や構造に必要不可欠な栄養素の1つです。アミノ酸がつながり合ってできており、からだの細胞や組織の構成要素としてだけでなく、免疫機能の維持にも必要な栄養素です。免疫に関しては、以下のような効果が期待されています。

・免疫機能促進
・免疫細胞のダメージ修復
・血糖値上昇を緩やかにし、免疫細胞を活性化
・炎症リスクを減らす

最近は、忙しい人でも手軽にタンパク質を摂取できる、さまざまな種類の商品が販売されています。

なぜプロテイン(タンパク質)が注目されているのか?

プロテインは筋肉量の維持や増加に重要なだけでなく、免疫を高めることもわかってきました。プロテインのニーズは筋トレやスポーツ、ダイエット目的だけにとどまらないのです。

手軽に摂取できるプロテイン商品が増え、さまざまな目的に合わせた種類も開発されています。美容や健康、健康志向に対する意識の高まりもプロテインが注目される要因となっています。

1日に必要なプロテイン(タンパク質)の量は?

 

1日に必要なタンパク質量は、一般的に体重1kgあたり0.66g程度とされています。(*1)
一度に大量のタンパク質を摂取すると、肝臓や腎臓などの負担を増やすことがあるため、商品パッケージに記載されている量を守るようにしましょう。

免疫力アップに効果的! プロテイン摂取がおすすめなのはどんな人?

プロテインは、普段の食事で1日に必要なタンパク質の量を取ることが難しい人におすすめです。毎日忙しくて食事に気を使えない人や、外食が多くて食事の栄養バランスを心がけることが難しい人は、プロテインで気軽に栄養を取ることができます。

また、年齢を重ねるごとに筋力が低下し、疲れやすさを感じる人にもおすすめです。プロテインは身体の修復や再生に必要な栄養素となるため、疲れにくいからだを目指すことができます。

プロテインの種類は3つ

プロテインは3つの種類に分かれます。

ホエイプロテイン

ホエイ(乳清)から抽出されたタンパク質です。消化吸収が速く、筋肉の修復や成長に効果的とされています。おもにトレーニング後に飲むと良いプロテインです。また、リーズナブルな価格なので継続しやすいという利点があります。

カゼインプロテイン

乳タンパク質から抽出されたタンパク質です。消化吸収が遅く、長時間にわたってアミノ酸を供給することができます。運動の1時間前や就寝前などに飲むと良いとされています。また、栄養価が高いため栄養不足の人の栄養補給としてもおすすめです。

ソイプロテイン

大豆から抽出された植物性タンパク質で、消化吸収は比較的遅めです。ビーガンやベジタリアンの人、乳製品アレルギーを持つ人におすすめです。また、女性ホルモンに似た働きを持つイソフラボンが含まれているため、女性に人気があります。

プロテインを効果的に摂取するポイント

プロテインは、種類によって飲むタイミングを変えるといいでしょう。一緒に混ぜる飲み物によって栄養や味が変わるため、自分に合ったプロテインを見つけましょう。

摂取に最適なタイミング

ホエイプロテインは、トレーニング前後、または食事の代替品として朝食や間食に摂取するのがおすすめです。トレーニング前後に摂取する場合は、筋肉の修復や成長を促進する効果が期待できます。

カゼインプロテインは、就寝前に摂取するのがおすすめです。睡眠中にアミノ酸を長時間にわたって供給することができます。また、筋肉の修復や成長に効果的で、就寝中に空腹を感じることを防ぐ効果もあります。

ソイプロテインは、トレーニング前後、または食事の代替品として、朝食や間食に摂取するのがおすすめです。ただし、消化吸収が遅いため、トレーニング前に摂取する場合は時間に余裕を持って取るか、他のプロテインと混ぜることで消化吸収の速度を調整するなどの対応が必要です。

プロテインと相性の良い飲み物

プロテインシェイクをつくるときによく使われる飲み物は、おもに4つあります。プロテイン自体にも味がついているものが多いため、必要に応じて使い分けることをおすすめします。

プロテイン本来の味や成分をそのままに摂取できます。水分補給にもなるため、トレーニング中の水分補給にも適しています。

牛乳

牛乳に含まれるカルシウムやビタミンDなどの栄養素を一緒に摂取できます。また、牛乳に含まれる乳糖が消化吸収を促進するため、プロテインの効果が高まるとされています。

豆乳

豆乳に含まれる植物性タンパク質やカルシウム、ビタミンB12などの栄養素を一緒に摂取できます。また、豆乳に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似た働きをするため、女性にとくにおすすめです。

ジュース

ジュースの甘みでプロテインの味がマスキングされ、飲みやすくなります。ただし、糖分が多いためカロリーに注意が必要です。また、ジュースの酸性により消化吸収に影響を与えることがあります。

プロテインの取り過ぎには要注意

プロテインはからだに良いことがたくさんありますが、取り過ぎによる悪影響もあるため注意が必要です。

過剰なプロテイン摂取は、腎臓に負担をかけ、尿路結石や腎臓病などの健康リスクを引き起こす可能性があります。また、プロテインを過剰に取ると摂取カロリーが過剰になり、肥満や生活習慣病のリスクも高まります。

健康的なからだづくりのためにも、適切な摂取量を守り、バランスの良い食事と運動を心がけましょう。

からだの内側から健康を目指すには漢方もおすすめ

漢方を服用することで体質改善を目指し、免疫力を高めることも期待できます。

漢方を服用すると

・胃腸の働きを良くして、食事の消化吸収率を上げる
・血流を良くして栄養を全身に届ける
・自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らし、睡眠の質を上げる
・心とからだのバランスを整え、からだの機能を回復する

といった効果が期待できます。漢方薬は根本からの体質改善が目指せるので、不調を治すだけでなく、不調にならないからだ作りもサポートします。

免疫力を高めたい人におすすめの漢方薬

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の働きを助け、疲労を回復し、気力(エネルギー)を充実させます。疲れていて元気がなく、食欲がない人におすすめです。(*2)

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

気力と栄養を補います。体力が落ちていて、手足の冷えや食欲不振が気になる人におすすめです。(*3)

漢方薬を選ぶ際には、自分の状態や体質に合った生薬を選んでいるかが重要です。症状や体質に合わない場合、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているかわからないときは、漢方のプロがAI(人工知能)を活用し、自分に適した漢方薬を見極めてくれる「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスを活用してみましょう。スマホで相談でき、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

まとめ

プロテイン(タンパク質)の摂取は、筋肉量の維持や増加はもちろん、免疫力アップにも役立ちます。

タンパク質は、からだにとって欠かせない栄養素です。適切な摂取方法を守り、健康的な生活を送りましょう。
 

解説・執筆者
医療ジャーナリスト
後藤 典子
一般社団法人日本サプリメント協会理事長。賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括。同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。「ヘルスデザイン」をテーマに掲げ、健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス- Youtubeチャンネルでは、健康リテラシー向上のための情報を発信している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」の統括も行う。