更年期障害 漢方でエイジングケア

下半身のブヨブヨをすらっと美脚に! 更年期から始めたいヨガと漢方

下半身のブヨブヨをすらっと美脚に! 更年期から始めたいヨガと漢方
エイジングケア
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「気がついたら昔の服が入らない」「知らない間に体重が増えていた」なんてことはありませんか? 「更年期太り」といった言葉もありますが、年齢を重ねるにつれ、太りやすい体質になってしまうこともあります。

でも諦めないでください! ここでは更年期から始めたいヨガと漢方についてご紹介します。からだの外側はもちろん、内側からもアプローチして、すらっと美脚を目指しましょう。

Q1.40代になって下半身に脂肪がつきやすくなったのですが、なぜでしょうか?

A:40代以降は女性ホルモンの分泌量が減少していくため、代謝が低下し、脂肪がつきやすくなる傾向があります。また、加齢によって筋肉量と筋肉が燃焼するエネルギー量も減少するため、脂肪が蓄積されやすくなるのも要因のひとつといわれています。(※1)(※2)

Q2.セルライトの増加も更年期と関係がありますか?

A:更年期は女性ホルモンが減少し、その結果セルライトが増加する場合もあります。女性ホルモンは、皮下脂肪を調節するのに重要な役割を果たしているためです。代謝が低下することもあいまって、更年期以降はセルライトが増加しやすくなります。(※2)

Q3.下半身痩せに必要な生活習慣のポイントは?

A:以下のことに気を付けて生活しましょう。

適度な運動をする

運動不足だと基礎代謝は低下します。下半身の筋肉を鍛え、脂肪を燃焼させるために、有酸素運動や筋力トレーニングを行いましょう。

食事内容を見直す

ダイエットは、運動だけでは限界があります。脂質・糖質の取り過ぎには注意して、食物繊維やタンパク質を意識的に摂取しましょう。ただし、極端な食事制限は基礎代謝低下につながります。バランスの良い食事を心がけましょう。

ストレスをためない

ストレスがたまると、自律神経が乱れて基礎代謝が低下したり、過食したりする場合があります。忙しい日々のなかでも、リラックスする時間を確保しましょう。また、睡眠不足もストレスにつながる可能性があるので、寝る時間はしっかり確保することをおすすめします。

Q4.運動が苦手な人におすすめのエクササイズはありますか?

A:ヨガの3つのポーズをご紹介します。

1.安楽座(スカーサナ)

①両ひざを曲げて、かかとを自分の方に引き寄せる。可能であれば、両方のかかとがからだの中心で並ぶようにする
②背筋を伸ばして肩の力を抜く

体勢が安定しない場合は、お尻やひざの下にブランケットやヨガブロックを置いて調整します。不安でなければそっと目を閉じて、自然な呼吸を繰り返しましょう。

2.半月のポーズ(ひざ立ちバージョン)

①ひざ立ちになり、つま先を立てる
②片脚を真横に伸ばす
③肩の真下に手をついて、伸ばした脚をゆっくり持ち上げる。からだと持ち上げた脚は一直線にする
④反対の手を上げて、余裕があれば上げた手の先を見る
⑤この姿勢を10秒キープし、脚を入れ替えて同様に行う

床についている脚の付け根を前に押し出して、背中が丸まらないようにしましょう。下半身だけでなく、体幹強化も期待できます。

3.英雄のポーズ1

①両脚を揃えて立ち、片脚を大きく後ろに引く
②前つま先は正面に向け、後ろのつま先は45度(もしくは90度)外側に向ける
③前の膝を曲げる
④右のひざがかかとより前に出ないようにする
⑤上体が安定したら、両腕を上げる
⑥余裕があれば両手を合わせる
⑦この姿勢を10秒キープし、脚を入れ替えて同様に行う

曲げた脚の太ももは、できるだけ床と並行に保ちます。肩の力は抜いて、上半身が前に倒れないよう下腹に力を入れましょう。

Q5.ダイエットをサポートできる漢方があるって本当ですか?

A:漢方薬は自然由来の生薬で構成されており、副作用も少ないといわれています。ダイエットのためには、脂肪燃焼やむくみ解消にアプローチできる漢方薬を選びましょう。具体的には

・代謝を上げて、運動の効率をよくする
・水分の循環をよくして水太りを改善する
・脂肪の吸収を抑える
・脂肪燃焼をサポートする
・余分な脂肪を便と一緒に排出する
・自律神経を整えてストレス過食を防ぐ

といった作用のある漢方薬を選びます。

漢方薬でからだの内側からバランスを整えることで、ダイエットはもちろん、太りにくく痩せやすいからだ作りを目指せます。

<ダイエットにおすすめの漢方薬>

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

おなかの皮下脂肪が多く、食欲旺盛で体力がある方に用いられます。便秘がちな人にもおすすめです。(※3)

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

余分な水分を体外に排出してくれます。代謝が悪く、むくみやすい人におすすめです。(※4)

漢方薬は副作用も少ないといわれていますが、初めての人は何を選べばいいか悩むでしょう。そんな人には漢方相談サービスもおすすめです。「あんしん漢方」にはAI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」があり、漢方に詳しい薬剤師にスマホで相談ができます。ご自身に合った漢方を選んでもらったら、自宅まで郵送もしてくれます。

更年期はヨガと漢方で健康的なからだ作りを目指そう

冒頭でもお伝えした通り、年齢を重ねると筋肉量や女性ホルモンの減少で代謝が低下する傾向にあります。いきなり激しい運動は難しいでしょうが、ヨガなら運動不足の人でも気軽に始められるポーズやストレッチがたくさんあります。漢方とも組み合わせて、ヨガにもチャレンジしてみてくださいね。

<参考文献>


(※1)公益財団法人長寿科学振興財団「更年期の運動の効果」健康長寿ネット

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/kounenki.html


(※2)伊勢田 愛(著)「40代女子のための“魔法の習慣"」彩図社


(※3)くすりのしおり「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)」くすりの適正使用協議会
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8883


(※4)くすりのしおり「ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用)」くすりの適正使用協議会
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7951

 

執筆者
ヨガインストラクター
高橋 かなこ
RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとして、2021年からオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験や自身のダイエット成功経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン、美しい体を作るため食の大切さや思考について精力的に情報発信を行っている。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。