疲れやすくなった体に鞭を打つように、ついつい缶コーヒー(砂糖入り)やエナジードリンクに手を出してしまう人は多いでしょう。
かくいう私も、論文の執筆中や専門医の受験勉強中は随分とお世話になりました。
CMや広告の影響で、知らず知らずの間に洗脳されていますが、実はこれらの飲み物には細胞老化を加速させる砂糖が多量に含まれているのです。
仕事をこなすため、ドーピング的な役割で習慣的に毎日、このような飲み物を飲んでいる男性は危険です。
有名な某メーカーの成分表示をみると、「100ミリリットルあたり炭水化物10.8グラム」と記載があります。
この製品には食物繊維が含まれていないので、10.8グラムのすべてが糖質となります。1本250ミリリットルなので、この商品1つに27グラムの糖質が含まれていることになります。
角砂糖は1個あたり約4グラムなので、合計で約7個分の角砂糖が入っていることになるのです。
砂糖には依存性があるので、無意識のうちに習慣化してしまうケースが多いのです。
糖質を含んだ液体を毎日のように摂取することで、糖尿病、肥満、心筋梗塞、虫歯、がん、認知症、肝障害などのリスクが上がります。
当然、美容は健康の上にしか成り立っていないので、「健康的で美しい見た目」も損なわれるわけです。
すなわち、アンチエイジングの側面から見た場合は、「百害あって一利なし」といえます。
ただし、これらの飲料製品を絶対に飲むなと言っているのではありません。実際、集中力や記憶力のアップにつながったという研究もあります。
ですから、自分へのご褒美や「ここぞ」というときにだけ飲んでください。
50歳を過ぎて、病気の心配も増えてくる中、エナジードリンクで頑張り続けることは、まさに「健康の前借り」なのです。無理し過ぎないでくださいませ。
エナジードリンク摂取のポイント
☆某有名エナジードリンク1本には角砂糖7個分の糖質が入っている
☆過剰な砂糖摂取は、健康と美容を脅かす天敵である
☆エナジードリンクは「健康の前借り」に過ぎない