壇蜜

【壇蜜コラム】「恋人や配偶者の理解できないエピソード」にくぎ付け

公開日:2023-04-01
更新日:2023-04-03
【壇蜜コラム】「恋人や配偶者の理解できないエピソード」にくぎ付け
コラム・体験記
文字サイズ

先日、目にした雑誌で「恋人や配偶者の理解できないエピソード」的な投稿が掲載されており、「パートナーのここが不思議」から「パートナーのここがもうイヤ!」まで、さまざまな感情が渦巻くページが出来上がっていました。

とある待合室にて、何となく開いて読もうとした雑誌でしたが、気付けば悲喜こもごもつづられたそのコーナーのページにすっかりくぎ付けになってしまうのでした。

投書されたエピソードは性別も年齢もバラバラで、文章自体は短いものばかりでしたが、「皆、いろいろな事情で相手に振り回されたり、ガマンしたり、別離しちゃったり…しているんだなぁ」と何とも言えない気持ちになりました。逐一、心に刺さってくるようなエピソードばかりだったもので。

「旦那はいつも靴下をくるくると脱ぎ、何度も何度も言ってるのに」や「前の彼女の話を聞いてきたから答えたのに、途中でいきなりキレられた」、「彼なりのサプライズのプレゼントのつもりだったみたいで、部屋着のまませかされ、連れて行かれた場所が高級レストラン」などなど「なぜなんだー?!」と言いたくなるよねと共感ばかりしてしまいました。

しかし、明日はわが身。配偶者の清野(とおる)さんから私のことが理解できないと投書されるケースもあると考えると、せめていきなりキレるのは止めようと謎の念を押すのでした。

中にはヘビーすぎる案件も混ざっており、「自分の稼ぎだからって趣味にほとんど費やして生活が立ち行かなくなった」とか、「急にヒステリックになるため、どう接していいか分からず、家に帰るのが怖い」のような結局お別れしてしまったパターンもありました。

理解してあげたくても無理だった、どうにもならなかった…とひどい目にあっても皆、一度は好きになった相手を分かりたい気持ちが存在していたのが文面からも読み取れて、こちらまでしんみりしてしまうのでした。

理解できないことには、粘り強く話し合う、相手を変えるために自分がまず変わる、仕方ないやと諦めたり譲歩して、他の長所を見るようにする…そんな解決策も添えてありました。

ちなみに私は、自称「褒めて伸びる」タイプなので、ちょっとでもおだてていただけたら…なんて。

「健活手帖」 2023-02-24 公開
執筆者
壇 蜜
1980年12月3日生まれ、秋田県出身。身長158センチ。レギュラー番組はBS朝日「サウナを愛でたい」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」水曜パートナー、TBS「サンデージャポン」(隔週)、NHKラジオ第2「高校講座 保健体育」、文化放送「壇蜜の耳蜜」など多数。