壇蜜

【壇蜜コラム】恋、化粧、etc…子供の成長はあっという間

公開日:2023-04-01
更新日:2023-03-31
【壇蜜コラム】恋、化粧、etc…子供の成長はあっという間
コラム・体験記
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先日、子供向け写真スタジオの前を通りかかると、たまたま小学校に通う前くらいの年らしき女の子がドレスを着て、店内で髪やアクセサリーを直してもらっている姿を見かけました。

写真を撮る前に試着でしょうか…。髪をアップにして、青いドレスを着た様子はシンデレラのようでした。ちょっとだけお顔が見えたのですが、うれしそうに鏡の前に立っているのがまたかわいくて、窓越しに「かわいいぞ!」と言いたくなりましたが、不審者になるのでガマンしました。

こういう記念撮影は、本人にとっても思い出になりますし、キッズの成長を見守る家族にとっては、「この瞬間を形あるものに止める」的な儀式とも言えますよね。

すぐに大きくなる…というのは子供のいない私にはなかなか想像できませんが、お子さんのいる方は、「ホントに、すぐ大人になっちゃうよ」と言う方が多いとは思います。

私も幼少期から大人になるまで、長期出張が多かった父に言われていたようですし、年の離れたいとこに久しぶりに会い、よちよち歩きだったあの娘がランドセルを背負ったと思ったら、学校内に好きな人がいるのとか話してきた! 時間経過に気持ちが追いつかない! と驚愕(きょうがく)したことはありますが。小学生でもお付き合いとか誰かを好きになるとか、よくよく考えてみたら、ない話ではないのですよね。クラスでもお化粧や恋に興味津々なオマセさんグループは存在していましたし。

そういえば、小学校中学年の時に、国語の教科書で恋愛感情をモチーフにした話も習いました。女の子が近所の同級生に「友達以上の気持ち」を抱いて彼の前に立つと(彼は彼女の気持ちに気付いていない)、話ができないほどに緊張してしまう話だったり、男の子が大人びたクラスメートの女子を意識して、彼女をからかい半分で噂話のネタとする仲間に違和感を覚えてドキドキする話だったり。

教科書から人を好きになるとは何たるか、を問題提起されてやや動揺しましたね。授業とはいえ班ごとに「初恋」の話をしたのはなかなか恥ずかしかったです。それまでキツネが手袋を買いに行ったり、小魚の群れが固まって大きな魚の形にトランスフォームするような話がメインでしたから。

「健活手帖」 2023-02-03 公開
執筆者
壇 蜜
1980年12月3日生まれ、秋田県出身。身長158センチ。レギュラー番組はBS朝日「サウナを愛でたい」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」水曜パートナー、TBS「サンデージャポン」(隔週)、NHKラジオ第2「高校講座 保健体育」、文化放送「壇蜜の耳蜜」など多数。