健康本

【ベストセラー健康本】体のコリや痛みを根本的に改善・解消『すごい自力整体』(矢上真理恵著)

公開日:2023-04-01
更新日:2023-04-09
【ベストセラー健康本】体のコリや痛みを根本的に改善・解消『すごい自力整体』(矢上真理恵著)
予防・健康
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気になる体のコリや痛みを慢性的に抱える人は多い。整体や鍼灸、整骨院などの施術で改善しても、どうしても一時しのぎになりがち。そこで、根本的に改善・解消するための「自力整体」を勧める本が注目を浴びている。昨年12月の発売から1カ月半で5刷となった『すごい自力整体』(ダイヤモンド社、1430円)である。

「自力整体」とは、人の手を借りずに、「整体施術のプロの技法」を自分でおこなうメソッド。これは、鍼灸師・整体治療家の矢上裕氏により考案され、現在約1万5000人が学び、国内外に500人以上の指導者がいるという。本書の著者はその矢上氏の娘で、欧州やカナダ、イスラエルなどで自力整体の教室やワークショップを開催した後、国内で自力整体の指導を行う矢上真理恵氏=写真右。刊行のきっかけをこう語る。

「今の時代はリモートワークやスマホなどの普及により、気がつけば何時間も同じ姿勢で筋肉や関節が硬くなりがちです。また、新しい情報や刺激があふれているので、しっかり自分の感覚で取捨選択していく必要があります。そのためにも、自分の心身を整えておくことはとても大切。読者のみなさんが、ご自身と向き合う時間をほんの少しでもつくるため、『すごい自力整体』がお役に立てれば幸いです」

本書では、コリや痛み、不調などのメカニズムを解説するほか、不調・悩み別「自力整体」を網羅的に紹介している。

ここでは「肩コリ・首のコリ」をほぐす自力整体をご紹介する。

 

■座って行う脇のばし

①両ひじをテーブルへのせる=両ひじを肩幅に開いて、テーブルにのせ、両手を合わせる。

②お尻を引いて頭をおろす=お尻(椅子)を引いて、頭を気持ちよいところまでおろす。両手を首側にもっていく。肩を左右にゆする。

【ポイント】肩を左右にゆすれば、より脇腹ののびと、ほぐれを感じることができる。立って行うのも良い。

 

■ストレートネックのばし

①両手にアゴをのせ首をのばす=ひじをテーブルに置き、両手首を合わせ、手のひらを左右に開き、アゴをのせて首をのばす。両ひじがつかない人はなるべく近づける。首の伸びを感じられない場合は、ひじの下に本などを置いて高さを出す。

②頭を左右に動かす=首の力を抜きながら、頭を左右に動かし、頭の重さを手にあずけて、首のコリをほぐす。

【ポイント】緊張している頸椎周辺の筋肉をゆっくり、じんわりのばし、ほぐすイメージで行う。

やってみると、首のコリがほぐれ、動きがスムーズになる心地良さがあった。

他に、腰痛や坐骨神経痛、便秘、冷え性・むくみ、猫背、目の疲れ、更年期の不調、膝の痛みなど、幅広い悩みへの整体を掲載。骨盤のゆがみを根本的に改善する20分間ショートレッスンの動画つき。スキマ時間に気になる項目をピックアップし、実践するのも良いだろう。

コリや痛みの正体がわかる!【体のゆがみ診断】YESかNOで判定

□首…うつぶせするとき、首を左右どちらかに向けにくい
□骨盤…左右どちらかが横座りしにくい
□股関節…片側の脚をのばし足先をつかむとき、左右どちらかがつかみにくい
□仙腸関節…うつぶせになり両ひざを左右に倒したとき、どちらかが倒しにくい
□脚…「きをつけ」をしたときに、脚の内側がぴたりとつかない

※YESのある人はゆがみがある傾向にある

「健活手帖」 2023-03-03 公開
執筆者
ジャーナリスト
田幸 和歌子
医療ジャーナリスト。1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経て、フリーランスのライターに。「週刊アサヒ芸能」で健康・医療関連のコラム「診察室のツボ」を連載中。『文藝春秋スーパードクターに教わる最新治療2023』での取材・執筆や、健康雑誌、女性誌などで女性の身体にまつわる記事を多数執筆。