「人生100年時代が到来する」と言われて久しいが、実際に100歳まで生きるには、相応の努力や取り組みを習慣づけることが求められる。そんな中、医学的な検証を経て推奨される100の習慣を集めて紹介する『100歳まで生きるための習慣100選』(飛鳥新社刊、1650円)が話題だ。
「日本人の体は、ここ10年で10歳若返っています。本書でお伝えする習慣を取り入れれば、100歳まで元気に生きることもけっして夢ではありません」と語るのは、著者で、愛媛大学医学部付属病院抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也医師=写真右。

サブタイトルに「今さら聞けない『基本』から『最新医学の成果』まで」とあるように、誰が読んでも理解できる平易な文章で、医学的に推奨される100の習慣が解説されている。
しかも、「ぜひ取り入れてほしい習慣」から「実践して損のない習慣」まで、4段階の「オススメ度」に分類されているのもありがたい。優先順位と自分にできそうなものから選べばいい、という親切設計なのだ。
こうした情報を知っているか否かで、健康への取り組みの姿勢も違ってくる。その知識欲に答えるのがこの本なのだ。
編集を担当した小林徹也氏が語る。
「食事、運動、生活習慣、脳/メンタル、医療…幅広い知見をお持ちの伊賀瀬先生ならではの、健康大全本として企画しました。『いろんな健康本があって、どれを読めばいいかわからない』、そんな人におすすめの本です」
367ページのバイブルサイズで読みごたえ十分。自分にとって必要なページから「拾い読み」するだけでも役に立つ。
健康長寿に向けての理論武装のために、一読をお勧めする。
絶対に取り入れたい10の習慣
―食事―
□満腹まで食べない
□青魚を摂る
―運動―
□バランス力を鍛える
□1日4000歩以上歩く
―生活習慣―
□補聴器を付けて会話する
□歯磨きは丁寧に
―脳/メンタル―
□腸内環境を整える
□堂々と若作りする
―医療―
□薬は5種類まで
□嫌な医師とは付き合わない