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笑福亭笑瓶さんら現役バリバリのシニアが突然死、急性大動脈解離の恐ろしさ

笑福亭笑瓶さんら現役バリバリのシニアが突然死、急性大動脈解離の恐ろしさ
病気・治療
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バラエティー番組などで活躍してきたタレント、笑福亭笑瓶さんが2023年2月22日午前、急性大動脈解離のため死去した。66歳だった。この病気では、「やじうまワイド」などに出演した芸能文化評論家の肥留間正明さん=写真右=が同18日、73歳でなくなったばかり。2人とも直前まで現役で活躍中だった。

健活手帖では、2020年11月18日、東映グループ会長の岡田裕介氏が、やはり現役バリバリの71歳で大動脈解離のために他界した際、医学博士の中原英臣氏に取材していた。

中原氏は、「急性大動脈解離は血管の壁がもろくなり、裂けてしまう状態だ。予兆はないが、起きると強烈な痛みや吐き気に襲われ、突然死に至るケースのある恐ろしい病気。基本的に高齢者が多く、高血圧や動脈硬化のある人がなりやすい」と解説する。

一方で「血圧が上昇する気温の低さも関係した可能性もある」と誰でも起きうる危険性を指摘。しかし、「一昔前は一度で亡くなる例も多かったが、現在は人工血管など治療法が進み、手術で助かるケースもある」という。

その上で、予防法はないが、持病への注意が必要だという。

中原氏は「高血圧と動脈硬化は生活習慣病にあたる。塩分や脂質の多いものを控えるなどの食生活を心がけたほうがいい。2つの病気は現在は人間ドックで発見できるため、降圧剤やコレステロールを下げる治療薬もあるため、処方を受けるのもいい」と語った。

「健活手帖」 2023-02-22 公開
執筆者
「健活手帖」 編集部