花粉症
市販薬
「眠くなりにくい」花粉対策「クラリチンEX」(大正製薬)
執筆者
医療ジャーナリスト 安達純子
医療ジャーナリスト 安達純子
2023-03-31
病気・治療

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春は非常に花粉が多くなる地域もあり、マスクやメガネ、薬による予防は欠かせない。そんな花粉症の薬で注目されているのが「クラリチンEX」(第2類医薬品)である。タレント・櫻井翔さんの「クラリチンは1日1回1錠でずっと効くのに、眠くなりにくいんです」のCMでおなじみだ。
「働いている現役世代の花粉症薬に対するニーズは、『眠くなりにくい』というのが調査結果で最も多かった。仕事のパフォーマンスや、車の運転をされる方もいるため、『眠くなりにくい』薬に対するニーズは高いのです」(大正製薬)
「クラリチンEX」に含まれるロラタジンは、1987年に米国で誕生し、現在、世界的に最も使用されているアレルギー薬である。日本でも医療用医薬品として処方されてきた。一般用医薬品として「クラリチンEX」が発売したのは2017年。要指導医薬品で、薬剤師に相談した上で購入可能な薬だったが、2021年に第2類医薬品に移行し、昨年来、販売シェアが拡大している。
「ロラタジンは、無自覚のまま集中力や判断能力、作業能力などが低下する『インペアード・パフォーマンス』を起こしにくいのです。唾液の分泌を減らす抗コリン薬(副交感神経遮断薬)も配合していないため、口も乾きにくいのも特長です」と担当者。効き目や副作用を考慮しながら抗アレルギー薬を上手に活用し、大量飛散の時期を乗り越えよう。
「健活手帖」 2023-01-27 公開
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