花粉症 市販薬

「眠くなりにくい」花粉対策「クラリチンEX」(大正製薬)

「眠くなりにくい」花粉対策「クラリチンEX」(大正製薬)
病気・治療
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春は非常に花粉が多くなる地域もあり、マスクやメガネ、薬による予防は欠かせない。そんな花粉症の薬で注目されているのが「クラリチンEX」(第2類医薬品)である。タレント・櫻井翔さんの「クラリチンは1日1回1錠でずっと効くのに、眠くなりにくいんです」のCMでおなじみだ。

「働いている現役世代の花粉症薬に対するニーズは、『眠くなりにくい』というのが調査結果で最も多かった。仕事のパフォーマンスや、車の運転をされる方もいるため、『眠くなりにくい』薬に対するニーズは高いのです」(大正製薬)

「クラリチンEX」に含まれるロラタジンは、1987年に米国で誕生し、現在、世界的に最も使用されているアレルギー薬である。日本でも医療用医薬品として処方されてきた。一般用医薬品として「クラリチンEX」が発売したのは2017年。要指導医薬品で、薬剤師に相談した上で購入可能な薬だったが、2021年に第2類医薬品に移行し、昨年来、販売シェアが拡大している。

「ロラタジンは、無自覚のまま集中力や判断能力、作業能力などが低下する『インペアード・パフォーマンス』を起こしにくいのです。唾液の分泌を減らす抗コリン薬(副交感神経遮断薬)も配合していないため、口も乾きにくいのも特長です」と担当者。効き目や副作用を考慮しながら抗アレルギー薬を上手に活用し、大量飛散の時期を乗り越えよう。

「健活手帖」 2023-01-27 公開
執筆者
医療ジャーナリスト
安達 純子
医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。東京都生まれ。大手企業からフリーランスの記者に転身。人体の仕組みや病気は未だに解明されていないことが多く、医療や最先端研究などについて長年、取材・執筆活動を行っている。科学的根拠に基づく研究成果の取材をもとに、エイジングケアや健康寿命延伸に関する記事も数多く手掛けている。