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【教えて愛先生|食薬習慣】働きたくない「心」を整える朝ご飯

公開日:2023-03-31
更新日:2023-03-30
【教えて愛先生|食薬習慣】働きたくない「心」を整える朝ご飯
予防・健康
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新しい1年が始まりましたね。早速ですが、元気に2023年をスタートできましたか? 昨年までの疲れや不調は長期休暇中にリセットできたでしょうか。あるいは暴飲暴食、体内時計の乱れなどで長期休暇によって新たな不調を生じさせてはいないでしょうか。

みなさんが元気はつらつに今を過ごしていることを願っています。

ただ、この時期には特に増える3つの悩みがあります。

  1. 働きたくないという心の悩み
  2. 太ってしまったという見た目の悩み
  3. なんだか風邪をひきそうだという体の悩み

まずは働きたくない「心」の状態を整え、新年から前向きに活動できるように後押しする食薬習慣です。

ハッピーホルモンの分泌を促す

みなさん、何はともあれ、まずカーテンをあけて大きく深呼吸をしましょう!

太陽の光は感情のコントロールに役立つセロトニンの分泌を促すために役立ちます。そして、単調なリズム運動も同様にセロトニンの分泌を促すのです。

続いて、唐突ですが簡単にできることとして、「噛む動作を増やすこと」「ミカンでお手玉をすること」「キャベツなどを千切りする」ことです。

おススメしたいのは、セロトニンの原料となるアミノ酸をよく噛んで食べることです。食べるものとしては、スルメやホタテの貝柱、ビーフジャーキーなど、硬くてアミノ酸、ビタミン、ミネラルの豊富な食材が◎です。

働きたくない「心」を解消する食薬習慣

それまで休むことなく一生懸命動いてきたのに、急にゆっくり過ごせるような休暇を挟むと、再び戦闘モードに切り替えるのが難しくなりますよね。

それが普通で、仕方のないことです。一生懸命、交感神経を働かせている時期と、ゆっくり過ごし副交感神経を働かせている時期は、両者ともに必要でバランスよく存在することが大切。

そして、この自律神経の切り替えに必要になるのが、「やる気スイッチ」をオンするためのカプサイシンと、メンタルを整えるセロトニンの材料を含んでいるアミノ酸を含む食材です。

そのためには、朝食を工夫することが必要です。

簡単に取り入れるには、カプサイシンとアミノ酸を含む納豆やお味噌汁、明太子、七味唐辛子などを使いましょう。

食べ方は、納豆を食べるときにしょうゆではなく明太子を混ぜる、いつもの味噌汁に七味唐辛子を加える―といったひと工夫です。朝にこうした食べ方をすれば、やる気アップだけではなく、代謝も上がって体を温め寒い日の行動力アップにもつながりますよ。

「健活手帖」 2023-01-05 公開
解説・執筆者
薬剤師、国際中医師
大久保 愛
食薬の第一人者、薬剤師、漢方カウンセラー、国際中医師、日本初の国際中医美容師、薬膳料理研究家、作家、アイカ製薬代表取締役。未病を治す専門家としてAI漢方・食薬相談システム『CrowdSalon』開発や『食薬アドバイザー』資格養成、商品開発、企業コンサルティングなどに携わる。著書『心がバテない食薬習慣』は発売1カ月で7万部突破のベストセラーに。著書多数。https://crowdsalon.com/。