【外食・コンビニ健康法】ローソン「プラントベースのストロベリー&ココナッツビスケット」

【外食・コンビニ健康法】ローソン「プラントベースのストロベリー&ココナッツビスケット」
予防・健康
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「プラントベース」とは何か?

植物由来の原材料のみを使用した加工食品や、その食べ方自体を指す「プラントベース」という言葉も、世の中にだいぶ浸透してきたように感じます。 食品では肉や魚、チーズなどの代替品として使われる大豆ミート。卵の代わりに使われる白インゲン豆やこんにゃく粉。植物性ミルクとして人気のアーモンドミルクやオーツミルクなどはナッツや雑穀の加工品です。最近では、きのこを原料にして作る肉の代替品も人気です。

プラントベース食品の特徴と広がり

こうした代替品としての使い方だけでなく、肉や魚など動物性の食品を一切使わないで作る食品やそのこだわりのことをあえて「プラントベース」と呼ぶようにもなっています。 なかでも、ベジタリアンの人たちに昔から愛用されているソイミート(大豆ミート)は、から揚げ、ハンバーグなど代表的な食品だけでなく、餃子の具やレトルトのミートソースやカレーなどにも多く使われているプラントベースの食品で、知らずに食べている人も多そうです。

食物繊維摂取の救世主としてのプラントベース

プラントベースの食品のメリットは環境への配慮だけでなく、「食物繊維量の増加」もポイントです。動物性食品を使わずに、豆や雑穀、ナッツ、きのこなどで構成することで自然と食物繊維が増えます。 現代の食物繊維の平均摂取量は1日あたり14グラム前後と想定されています。厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」では、1日の食物繊維の摂取目標量は18~64歳で男性21グラム以上、女性18グラム以上となっていますので、毎日4~7グラム不足していることになります。食物繊維は便通を整えるだけでなく、腸内環境へ影響を与え、糖尿病など生活習慣病の予防にも役立つことがわかっています。

ローソンの「プラントベースビスケット」の魅力

ローソンのお菓子コーナーで「プラントベースのストロベリー&ココナッツビスケット」を発見しました(228円で購入)。通常のビスケットやクッキーにはバターや卵などの動物性食品も含まれるため、あえてプラントベースにこだわった商品は重要です。 このクッキーの栄養成分を見て驚くのは食物繊維量の多さと糖質の低さです。1袋(38グラム)に対して、18.5グラムと女性の目標量をこの1袋でとれてしまう量です。原材料を見るとおからや大豆たん白、もち大麦粉、ひよこ豆粉末など、いろいろな食材が使われていて、また驚きました。糖質量は9.1グラムです。

まずは気軽にプラントベースを試そう

クッキーは見た目も可愛いハート型で、ストロベリー味とココナッツ味の2種類が入っています。口当たりは軽くてサクサク、甘さも控えめでやさしい味わいでした。「プラントベース」に対してなんとなく敬遠している人も、まずはこうした食材で構成されたプラントベースを試してみるのはいかがでしょうか。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。