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【ベストセラー健康本】『ズボラでも内臓脂肪は落とせる!』

【ベストセラー健康本】『ズボラでも内臓脂肪は落とせる!』
予防・健康
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なんといってもタイトルに惹かれる。『ズボラでも内臓脂肪は落とせる!』(宝島社刊、770円)。本当に? 内臓脂肪は生活習慣病の元となり、動脈硬化、脳卒中、心臓病、がんなど重大疾患の温床。専門医である栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅医師=写真=監修のもと、「いつものごはんを1、2口減らす」「肉や卵をどんどん食べる」といった、すぐ取り入れられる方法で分かりやすく解説してくれるのが本書だ。

内臓脂肪を減らす基本知識

そもそも内臓脂肪とは何者か、その種類や特徴を知ることで落としていくしくみが簡単に理解できる優しい構成になっている。
冒頭に「朝食を食べない日が多い」「ついつい間食をしてしまう」「もったいないので、食べ残すことができない」「麺類や丼など、一品ものをよく食べる」など誰にでも当てはまりそうな12項目のチェックリストがあり、3つ以上あてはまると要注意。気を引きしめて読む気になる。
卵、赤身牛肉、納豆、トマト、ナッツ、キムチなど、内臓脂肪を落とすためのカギを握る食材ごとに1~2ページを割いてその特性や食べるべき理由、おすすめの食べ方などを解説。すぐ実践できそうだ。「ズボラでも」と銘打つ通り、ガマンや無理をせず取り入れられることばかり。

日常で実践できる食生活の工夫

たとえば【内臓脂肪がみるみる落ちるワザ】という項目の見出しをピックアップしてみる。

これならできそうだ、というアプローチだ。ほかにも「外食・飲み会の切り抜け方」「先手必勝! 飲む前に食べると吉」「内臓脂肪をためない、おつまみ6選」など、きょうから使えるトピックスを満載している。
栗原院長が語る。
「クリニックを訪れた生活習慣病の患者さんが、『これならできる』と取り組み、いい結果を出しているダイエット法をご紹介しています。無理なく取り入れられる“つらくない”コツばかり。『こんな簡単に結果が出るなら、早くやればよかった』と、みなさんが口をそろえます。始めてましょう。健康な体を手に入れましょう」

すぐに役立つ実用的な一冊

内臓脂肪を落とすための気づきに満ちた、勇気づけられる一冊だ。

内臓脂肪を落としたいなら知っておきたい6項目

  1. ストレスをためない
  2. 口内をきれいにする
  3. 背筋をのばす
  4. ぬるめのお風呂に15分つかる
  5. ぐっすり眠る
  6. ゆるいスクワットをする

※本書から

執筆者
ジャーナリスト
田幸 和歌子
医療ジャーナリスト。1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経て、フリーランスのライターに。「週刊アサヒ芸能」で健康・医療関連のコラム「診察室のツボ」を連載中。『文藝春秋スーパードクターに教わる最新治療2023』での取材・執筆や、健康雑誌、女性誌などで女性の身体にまつわる記事を多数執筆。