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「耳の疾患」特化の完全予約診療を実践する耳鼻咽喉科医師・山川卓也さん~南青山みみのクリニック(東京都港区)

「耳の疾患」特化の完全予約診療を実践する耳鼻咽喉科医師・山川卓也さん~南青山みみのクリニック(東京都港区)
病気・治療
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東京・南青山の閑静な住宅地に2年前にオープンした「南青山みみのクリニック」。それまで20年以上にわたって北青山で耳鼻咽喉科医院を運営してきた山川卓也医師が、自身の専門である「耳の疾患」に特化させる目的で開業した完全予約制のクリニックだ。

外耳炎や中耳炎はもとより、聴力検査からの難聴治療、補聴器の処方など、耳に関する検査と治療には高度な専門性を持って対応する。

「開設当初からオンライン診療に力を入れており、毎回通院する必要のない人は3回に1度だけ対面診療とし、あとの2回はオンラインで対応しています」

最近はオンライン診療の先駆者として、医療者向けの講演などに呼ばれる機会も増えているという山川医師。一方で力を入れているのがサプリメントやアロマ、ハーブティーなどの有効活用だ。

「アロマインストラクターが常駐しており、嗅覚異常や更年期障害、気持ちの不安定など、症状に合ったアロマの選び方や効果的な使い方をアドバイスしています。西洋医学だけなく、東洋医学やホリスティック医療など、患者さんのニーズに合わせた医療提供を心がけています」

山川医師自身が順天堂大学の非常勤講師ということもあり、手術などが必要な重大疾患が見つかった場合の大学病院との連携体制も盤石だ。

コロナ禍にあっては、曜日限定で発熱外来を開設するなど、開設2年にして地域になくてはならないクリニックとして存在感を強めている。

完全予約制で患者側も落ち着いて診療が受けられる体制を敷いており、山川医師の温厚な語り口も相まって「悩み事」を何でも話せる医療環境が整備されている。

都会の喧騒(けんそう)に疲れた人の「耳の悩み」に穏やかに対応する山川医師の存在を、覚えておいて損はないだろう。

 

山川卓也(やまかわ・たくや)

1960年、東京都生まれ。86年順天堂大学医学部卒業。同大医学部耳鼻咽喉科講師を経て、2000年山川耳鼻咽喉科医院を開設し院長。21年から現職。日本耳鼻咽喉科学会代議員・専門医。順天堂大学非常勤講師。日本聴覚医学会保険医療委員他。医学博士。

「健活手帖」 2023-01-28 公開
執筆者
医療ジャーナリスト
長田 昭二
医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会会員。1965年、東京都生まれ。日本大学農獣医学部卒業。医療経営専門誌副編集長を経て、2000年からフリー。現在、「夕刊フジ」「文藝春秋」「週刊文春」「文春オンライン」などで医療記事を中心に執筆。著書に『あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎』(文藝春秋刊)他。