揚げ物の難点は脂質とカロリーが高いこと
どの世代にも人気の「揚げ物」とは、食材に衣をつけ油で揚げた料理です。とんかつをはじめ、天ぷら、コロッケ、エビフライ、アジフライ、カキフライなど、自宅だけでなく外食でも人気のメニューですが、難点は脂質量が多く、カロリーが高くなってしまうことです。
揚げ物のカロリーは、素材が油を吸収する率で大きく変化します。素材の周りにつけた衣の厚みでも変わり、衣が厚いほど、油が吸収される量が増えてカロリーが高くなります。
衣が多くなるほど高カロリー
素揚げよりも唐揚げ、さらに天ぷら、パン粉のフライ、フリットと衣が多くなるほど高カロリーです。また、揚げ油が古い場合は油の粘性が上がり、付着する油が増え、高カロリーになるだけでなく、酸化した油でコレステロールバランスを崩す原因にもなります。
このようにリスクの高い揚げ物ですが、どうせ食べるなら食材自体の栄養価が高いものを選びたいところです。
海のミルク・牡蠣のカキフライは栄養価豊富
例えば牡蠣は、「海のミルク」と言われるほど栄養価豊富なことが知られています。そして、秋の初めに出回り始めるのが、カキフライです。
生の牡蠣のカロリーは1個(20グラム)49キロカロリーほどと低い一方で、ダントツに含まれるのが亜鉛です。亜鉛はさまざまな組織に存在し、酵素の働きを助けDNAやタンパク質の合成など細胞を作る働きをしています。健康な肌や髪の毛を作るうえでも重要です。
また、男性ホルモンや女性ホルモンの合成にも関与しており、亜鉛が不足していると男性ホルモン(テストステロン)が低下し、生殖能力の低下にもつながります。女性では、月経異常などを引き起こす原因にもなります。
牡蛎の亜鉛はパワーアップしたいときに必須
牡蛎の亜鉛含有量は、100グラムあたりであさりの14倍、しじみの6倍にもなる14ミリグラムを含みます。さらに鉄は2.1ミリグラム、そのほか、筋肉などの疲労回復効果が期待できるタウリンなども多いので、パワーアップしたいときには必須です。
とんかつ新宿さぼてんで、今年も大きなカキフライが発売されていました。1個単位で、大粒カキフライ(1個240円)を購入することができます(3個以上は割引きあり)。今回は1個を持ち帰りで購入しました。
サクサクの衣がついた牡蠣は、加熱後なのにボリューム満点の大きさです。さっぱりとしたウスターソースをかけて噛み締めると、牡蠣の旨味が口いっぱいに広がり、衣の香ばしさと程よく絡みます。ここにレモンをかけると、ビタミンCの働きで亜鉛や鉄の吸収が高まるので、より効果的です。
揚げ物が食べたいなと思ったら、栄養満点のカキフライを1個単位で購入して、心もカラダもパワーアップしてみてはいかがでしょうか。