夏バテ 食材

【外食・コンビニ健康法】日清食品「プラントベースうなぎ 謎うなぎ丼」

【外食・コンビニ健康法】日清食品「プラントベースうなぎ 謎うなぎ丼」
予防・健康
文字サイズ

夏にうなぎを食べるワケは?

夏はやっぱりうなぎを食べないと落ち着かないのは、日本人のDNAでしょうか。「土用の丑の日」と聞くと、「うなぎを食べる日」と思う人も多いのですが、「土用」とは、季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指し、「丑の日」は、日にちを十二支で数えたとき、丑に該当する日のことです。

夏のこの日にうなぎを食べる習慣ができたのには、諸説あります。ひとつは、丑の日なので「う」がつくものを食べると縁起がいいという説です。2つめは、夏の食欲が落ちるときに栄養価が高く精力のつくうなぎを食べるようになった説。そして3つめは、天然うなぎの旬は秋冬のため、夏場に売れずに困っていたうなぎ屋に頼まれ、平賀源内が「土用の丑の日はうなぎ」というキャッチコピーをつけたという説です。

高級・動物性食材の“代替品”

しかし、昔は大衆魚だったうなぎが少なくなり、今は「高級食材」となっています。最近は牛丼チェーン店やスーパーなどでもリーズナブルな鰻が販売されていますが、もっと手軽にナスやはんぺんで、うなぎらしい蒲焼きを作ることも流行しています。

この“代替品”という考えは、肉や魚を植物性に置き換える「プラントベースフード」という呼び方で注目されていますが、うなぎに限らず、卵、魚、鶏皮、ハンバーグ、焼き肉なども開発されています。

プラントベースフードに置き換えることで、①手頃で安定した価格②動物性脂質を減らしたり、逆に食物繊維など動物性食材には含まれない栄養素をプラスする効果③自然環境への配慮、などのメリットがあります。

うなぎ不使用の「謎うなぎ丼」

日清食品から「プラントベースうなぎ 謎うなぎ丼」が発売されたと話題になっていたので早速探してみました(ドン・キホーテで322円で購入)。

大きく「うなぎ不使用」と書かれており、「謎肉でも使用している大豆たんぱく加工技術を駆使」と説明が書かれています(謎肉とは、カップヌードルに入っている豚肉、大豆、野菜由来の成分でつくられた具材のこと)。

開けてみると、小さく切られたうなぎ風のものがお米の上にたくさん散らばっています。熱湯を入れて5分。謎うなぎ丼が出来上がりました。蒲焼のタレ風味の米飯は食欲をそそります。恐る恐る謎うなぎを口にしてみると、これはありです。先入観がなければ、うなぎだと思えるような食感で、蒲焼のタレでさらにリアルな感じがありました。

カロリーは1食387キロカロリーで、鰻丼よりも低カロリー。低価格で手軽に食べたいなら、これもありかもしれません。ぜひ謎うなぎ丼を試してみてください。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。