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秋のアレルギー対策は検査から!涼しくなる前がおすすめの理由とは?

秋のアレルギー対策は検査から!涼しくなる前がおすすめの理由とは?
予防・健康
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暑さが厳しく涼しい風が吹くのが待ち遠しい季節ですが、いま「アレルギー検査」をしておくといいのをご存じでしょうか?

秋はスポーツに行楽にと忙しい季節ですが、同時にアレルギーも増えます。「そういえば例年、肌荒れや咳などが出ている」と思いつく人もいるかもしれません。

そんな人におすすめなのが、症状に悩まされる前のアレルギー検査です。以前はアレルギー検査といえば、医療機関に出向かなければできなかったのですが、今は自宅で1滴の血液を採取するだけで自分のアレルギーの傾向がわかるようになりました。

この記事では、秋以降にアレルギー症状が出やすい理由と自宅でのアレルギー検査について詳しくご紹介します。

日本人の約6割はアレルギー疾患あり?

アレルギーは体の防衛反応です。アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を防衛するために作られた抗体IgEが過剰反応した結果、ぜんそくや皮膚症状、ショックなど人間にとって不都合な結果をもたらします。

富山大学医学部小児科学教室が2022年に全年齢2万4444人を対象にした調査結果では、調査対象の約6割が、なんらかのアレルギー疾患があると答えました。いまやアレルギーは珍しいものではなくなり、誰にとっても身近な存在です。

この調査によると、アレルギーの自覚症状は花粉症が最も多く、次にアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎が続きます。

 

「アレルギー疾患の多様性、生活実態を把握するための疫学研究」研究班アレルギー疾患に関するアンケート調査結果より抜粋

アレルギーが秋以降に増えるのはなぜ?

例年、秋になると、アレルギー症状に悩まされる人が増えます。その原因として考えられている理由について解説しましょう。

空気が乾燥するから

秋は気温が下がり、空気が乾燥しやすくなります。これに伴って、もともと肌のバリア機能が低い敏感肌の人は、アレルギーがなくても乾燥によるかゆみや赤みが起こりやすくなっています。そこにアレルギー反応が加わると、じんましんやかゆみといった皮膚アレルギーが発生しやすくなります。

また、乾燥によってホコリが舞い上がりやすくなるので、肺などの呼吸器のアレルギー症状も目立つようになります。

花粉が飛散するから

日本での花粉症は春のアレルギーの代表のように取り扱われますが、もともと世界的には花粉症は秋に発生するものでした。秋の花粉症の原因はブタクサやヨモギなどのキク科やカモガヤなどのイネ科などの植物で、河川敷などに生えている草の花粉が原因となります。

ウェザーニュースが2023年に実施したアンケートによると、秋に花粉症を感じている人は「ちょっと感じる」が26%、「けっこう感じる」が14%いました。約40%の人が秋に花粉を感じているようです。

季節が不安定だから

「女心と秋の空」という言葉を知っていますか? この言葉、江戸時代には「男心と秋の空」だったそうですが、秋の天気の変わりやすさと人の心の変わりやすさが似ているという意味で使われます。

秋は気温の変化が大きい季節です。暑かったり寒かったりと気温差によって体調を崩す人も増えてきます。気温の変化が大きいと免疫力が低下し、アレルギー反応が出やすくなります。

また、秋は湿度が下がるので、夏に元気だったダニやカビが死骸となり空気中に浮遊しやすくなります。これも、アレルギーの原因(アレルゲン)となります。

寒暖差アレルギーが起きやすいから

秋は日中と夜間の気温差が大きくなります。気温差が大きいと、自律神経が乱れやすくなります。寒暖差によるアレルギー症状を訴える人もいますが、これはアレルギーではなく、正式には「血管運動性鼻炎」といいます。

急激な温度変化によって鼻水や鼻づまりが出て、アレルギーと誤解されがちな症状が出ます。ただし、寒暖差アレルギーによる鼻水・鼻づまりはアレルギーの薬では改善しません。

アレルギーかも?と気になったときにできること

アレルギーは、私たちが身を守るための「免疫」システムの誤作動です。環境やライフスタイルの変化が原因でアレルギーが増えたとも言われていますが、詳細は分かっていません。

いろいろなアレルギーがありますが、ひどいアレルギーはアナフィラキシーショックと呼ばれ、命の危険さえあり注意が必要な疾患です。自分がアレルギーかもと思ったら、なんらかの行動を起こすべきでしょう。考えられる方法を2つ紹介します。

医療機関にかかる

アレルギーの疑いがある場合、まず思いつくのはアレルギー科のある医療機関に相談することではないでしょうか。特にアレルギー性鼻炎や喘息、皮膚炎など、毎日の暮らしに支障があるほど症状がひどい場合には、早いうちの受診が大切です。

医療機関では、問診や皮膚テスト、血液検査などを通じて診断が行われます。ただし、症状の程度が軽い場合や、症状が本当はアレルギーではない場合には、アレルギー検査は実施されません。医師の判断で、症状を緩和するための対症療法的な治療のみで終了する場合も少なくないでしょう。

市販のキットを使った血液検査

市販のキットを使ってアレルギー検査をすることもできます。これは、体にその物質に対する抗体(IgE)があるかどうかを確かめる検査です。一般的に自宅で血液を採取し検査機関に送付して、検査が行われます。市販のキットを使った血液検査は

  • アレルギーの原因物質を知りたいけれど病院にいく時間がない
  • 対症療法で治療がすんだけれど詳しく調べてみたい
  • 程度が軽いうちに自分のアレルギーの傾向を知っておきたい
  • アレルギー検査をしたことがないがリスク管理としてアレルギー検査をしたい
  • アレルギーを持つ家族がいるので自分の傾向を知りたい

原因不明の体調不良がある

など、ある程度普通に日常生活を送れるけれど、アレルギーの抗体があるかどうかを知りたい場合に向いた方法です。医療機関にかかる時間を節約しつつも医療機関と同等な検査が可能なので最近注目されています。

「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」の場合、血液の採取量は1滴でOK。結果はWEBで確認可能なので、お手軽に検査できます。

ただし、キットによる検査は、特定の疾患・症状の診断を目的としていません。結果によっては、自分で医療機関を受診する必要があります。IgE抗体は、アレルギーの症状が出る前から増加しています。予防的に夏の間に検査を受けておくと、体調管理の参考になるでしょう。

アレルゲンの自己判断はNG

「自分は○○のアレルギーがある」と、アレルゲンを自己判断するのは危険です。自分では明らかに思えても、別の病気のせいという場合も多くあるからです。

例えば、寒暖差アレルギーはアレルギーという名前はついていますが、アレルギー反応を伴いません。それなのに勝手に判断して特定の食べ物を避けたり市販薬を飲んだりすると、栄養不足や薬の副作用などのリスクを招く元になります。

逆に、なんとなく不調だと思っていたら、アレルギーが原因だったという場合もあります。アレルギーの有無の自己判断はやめましょう。

アレルギー検査を夏に行うべき理由は?

アレルギー検査は夏の間に受けておくことをおすすめします。その理由を解説します。

早め早めの対策ができるから

夏の間にアレルギー検査を受ければ、アレルギーの症状が増えやすい秋までには自分の持っている抗体が判明します。

アレルギーの症状の多くは、アレルギー反応が1度発生した途端に起きるわけではなく、ある程度のアレルゲンを必要とします。自分がどんなアレルゲンに対する抗体を持っているかを知っていれば、掃除をこまめにする、抗体がある食品を減らすなど早めの対策が可能です。

体調が安定しているから

夏は体調が比較的安定しています。風邪をひく人も他の季節に比べると少なくなります。この時期に検査を受ければ、正確な結果が得られやすいはずです。

また、夏の間はアレルギー症状も比較的少ないので、強いアレルギー反応にマスキングされずに自分が持っている基本的な抗体の傾向を把握しやすい利点もあります。

市販のキットを使ったアレルギー検査でわかることは?

市販のキットを使ったアレルギーの抗体検査では、どのようなことがわかるのでしょうか?「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」を例に紹介しましょう。

食物アレルギーの原因物質の抗体を持っているかどうか

食物アレルギーは、食物に含まれるタンパク質を体が異物(アレルゲン)として判断して起きる過剰な反応です。特定の食品に対するアレルギーがある場合、事前に把握しておけば、食事管理が楽になるでしょう。また、食物アレルギーは他のアレルギーとも関連していることもあり、注意が必要です。

消費者庁は、アレルギーの頻度が高く重篤なアレルギーを引き起こしやすい原料8品目を特定原材料として定め、加工食品への表示を義務付けています。また、20品目を「特定原材料に準ずるもの」として表示が推奨されています。

「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」は、特定原材料に指定されている8種類(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生)の食品のほか、特定原材料に準ずる品目のうち、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、りんご、ゼラチンの12種類の抗体の有無が検査できます。また、トマト、米、まぐろについて抗体を持っているかどうかについても検査可能です。

食品に対する抗体の有無を知っておけば、食品表示を参考に買い物ができます。

季節によるアレルゲンの抗体を持っているかどうか

日本のアレルギー患者で最も数が多いのが花粉症です。「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」では、春の花粉症の主な原因とされるスギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバだけでなく、夏から秋にかけての花粉症の原因となるイネ科(カモガヤ・オオアワガエリ)やキク科(ブタグサ・ヨモギ)の花粉に対しての抗体の有無も確認できます。

1年中注意したいアレルゲンの抗体を持っているかどうか

近年、日本の住居は密閉性が高くなり、ハウスダストやダニなどのアレルギーも増えました。「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」では、ハウスダストやダニや虫、カビ、ペットのほか、手袋などに使われるラテックスについても抗体の有無を確認できます。

「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」に対する「よくある疑問」

なぜ自宅で血液検査が可能なの?

以前は、アレルギーの血液検査といえば医療機関での採血が必要でした。現在は輸送にチルド便が利用でき、分析機器の測定精度も向上したため、自宅で血液を1滴採取するだけで検査が可能になりました。

上手にできるか不安です

採血は専用採血用具を使いますが、動画を見ながら実施できます。採血用具は医療従事者でなくても確実に採血できるように設計されています。不安がひどいなら、無理をせずに医療機関で血液検査を受けましょう。

病院とは違う結果が出ませんか?

病院に検査設備がない場合、採取した血液は低温で輸送され、キットの検査と同様の分析機器を使って測定します。血液を採取したタイミングによっては違う結果が出ることもありますが、それは体調が違うからであり、測定精度の違いではありません。

正しい方法で採取された血液を測定した場合には、検査キットでも医療機関と同じ検査結果になります。

キットが届いたらすぐ採血が必要?

キットは平日の正午までの注文なら、最短で当日発送します。使用期限は注文日から60日です。有効期限はありますが、忘れないうちに早めに採血し送付しましょう。

検査できない人はいる?

北海道・九州・沖縄・離島の方はご利用いただけません。

早めのアレルギー検査で秋以降を快適に

アレルギー検査は、夏に受けるのがおすすめです。自宅で血液を採取する検査キットでも、医療機関で実施したのと同様の結果が得られますから、医療機関に行くほどではないけれどアレルギーが気になる人は涼しくなる前に検査をしてみてはいかがでしょうか?

「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」なら、血液採取は1滴ですみます。気軽に検査できるのが特徴です。医療機関と同じ分析機器を使った検査で、スマホで結果が確認できのもうれしいですね。秋は楽しいことがたくさんある季節です。アレルギー検査を活用して、実りの季節を迎えましょう。
 

「健活手帖41項目アレルギーIgE検査キット」について詳しくはこちら

解説・執筆者
薬剤師ライター
桜会 ふみ子
薬剤師。Positive&Relax A-F-C代表。東証一部上場の製薬企業で医薬品・医薬部外品について25年以上の実績を持つ。「自分らしさにOKをだして輝く女性」が増えてほしいという思いで活動中。日本化粧品検定特級コスメコンセルジュ。