厳しい夏こそ食事のリズムを意識して
猛暑やゲリラ豪雨、台風など、過酷な気候のこの時期は、特に体調管理を丁寧にしたいものです。夏の暑さで熱中症になりやすいうえ、低気圧によってメンタルが落ち込んだり、眠気や頭痛などの不快感も増えていきます。
重要なのは、食事のリズムを意識することです。食事をすることで、血糖値の変化が起こり、胃腸は消化のために活動し、代謝を高めエネルギーを生み出します。体調がすぐれないからと食事を抜いたり、逆に一気に大量に食べるのはおすすめできません。
食欲ないとき①「辛いもの」を
食欲が出ないときにどんなものを食べるとよいでしょうか。まずは「香辛料など辛いものを取り入れること」です。唐辛子のカプサイシン、生姜のジンゲロール、胡椒、ワサビなど刺激があるものは唾液を分泌させ、食欲を増す効果、代謝を上げる効果があります。
食欲ないとき②「酸味を加える」
次に「酸味を加えること」です。レモンや酢、梅干しなどに含まれるクエン酸は、食欲を刺激するだけでなく、エネルギーを生み出すクエン酸回路(TCA回路)に働きかけてスムーズにエネルギーを生み出します。殺菌効果も期待できるため、梅雨の時期に最適です。
食欲ないとき③「ネバネバ系食材」
そして、「ネバネバ系食材を取り入れること」です。ネバネバ系といえば、めかぶやオクラ、山芋など滋養強壮に良いと言われる食材です。
ネバネバは、ペクチンと言われる水溶性の食物繊維やムコ多糖類など。整腸作用や胃の保護などをしてくれます。さらに、ネバネバが食材を包み込み、食感がつるりとするので、脂質の多いものなども食べやすくなります。
牛丼の上に、たっぷりのめかぶと輪切りのオクラ
しっかり栄養が取れて、この時期にぴったりなものを探していたところ、すき家から「めかぶオクラ牛丼」(並盛620円)が発売されていました。
牛丼の上に、たっぷりのめかぶと輪切りのオクラがのります。鰹節1袋がついており、食べる直前に乗せることで、鰹節の香りがたち、食欲をそそる仕組みです。
牛丼はタンパク質をとれる最適メニュー
暑くなるこの時期、重めの牛丼よりも、ざる蕎麦や冷やしうどんなどの麺類に食事は偏りがちです。炭水化物ばかりの麺類よりも、タンパク質を取りやすい牛丼は最適なメニューです。
つい、スプーンでかきこんで食べてしまいそうですが、ここは消化を高めるためにも箸を使い、1口ずつしっかり噛むことを意識しましょう。めかぶオクラのネバネバが脂質の多い肉を包み込むことで、あっさりとした味わいになるうえに、オクラの食感が爽快感をプラスします。
ここに紅生姜を加えても、七味をかけても、さらに整いやすくなります。しっかり食べて体調を整え、最高の夏を迎えましょう。