【外食・コンビニ健康法】前島食品「ノンフライごまこんぶ」

【外食・コンビニ健康法】前島食品「ノンフライごまこんぶ」
予防・健康
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ダイエットの最大の難題「食欲」

ダイエットの最大の難題は、食欲を抑えることだと思います。“万年ダイエット”の友人が「太っている人は、まず1食の食欲の基準が違う。小腹が減ったと思ったら、温玉と納豆をのせたうどん1玉を食べたり、チャーチューを乗せたラーメン1杯でも食べられる。よく言う“クッキー1枚”などじゃないんだよ」と語っていて、ずいぶん腑に落ちました。

こうした食欲にはさまざまな原因がありますが、ホルモンの影響もあります。脂肪細胞から放出される「レプチン」というホルモンは本来、脳内の摂食中枢に働きかけて、食欲を抑える働きがあります。ところが脂肪が増え、肥満になると、レプチンが効きにくくなる「レプチン抵抗性」という状態になります。そして、食欲が抑えられず、どんどん食べるようになるというのです。

自分の食欲を調整する努力を

このレプチン抵抗性を改善し、肥満を改善するための治療研究も進んでいますが、まずは自分の食欲を調整して、ダイエットする努力が必要です。

おすすめはやはり、低カロリーでお腹を満たすものを増やすことでしょう。うどん1玉を食べるのではなく、半玉にし、さらに食物繊維の多いキャベツやわかめなどを2倍ほど入れることをお勧めします。ここで「うどんを1玉にしたい」という葛藤に勝つことがダイエットの成功に影響します。

手軽で食物繊維豊富なものを

その際のお勧めとして、手軽に食べられ、お腹で膨らみやすい「食物繊維」豊富なものを用意してください。最近では、大根や昆布、梅など野菜や海藻を使った菓子類が増えてきていますが、そうしたお菓子はあっさりしていて物足りないという人にお勧めの“昆布おやつ”をナチュラルローソンで発見しました。

前島食品「ノンフライごまこんぶ」(282円で購入)です。袋を開けると、胡麻の香ばしい香りが広がります。昆布は、カリッと油がコーティングされ揚げたような食感(実際は油で揚げてはいませんが)。甘じょっぱく、ごまの風味がさらに深みを出してくれます。

スナック菓子のような「昆布」

スナック菓子のような感覚ながら、昆布なので、1袋(12グラム)で47キロカロリーとかなり低カロリー。ポリポリと食べながら、お茶を飲み、食物繊維をたっぷりお腹で膨らませた後に、食べたくなっていたうどんをゆで始めましょう。このタイミングであれば、うどんを半玉にしてもよさそうだと思えてくるはずです。

お腹が空いたら、本命の食べたいものの前に「前座のお菓子」。これを覚えておいてください。肥満を自力で少しずつ改善したら、食欲も調整しやすくなるはずです。昆布は腸内環境を改善してくれる食物繊維も取れます。昆布のお菓子の常備、お試しください。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。