ダイエット 運動・スポーツ 筋トレ 栄養素

座ったまま5分以内でできる簡単ダイエット「宅トレ」&効果的「プロテイン」摂取

座ったまま5分以内でできる簡単ダイエット「宅トレ」&効果的「プロテイン」摂取
エイジングケア
文字サイズ

体重が増えた! 運動しなきゃ! …といつも思うけど、ジムやウオーキング・ジョギングに出かけるのはやっぱりおっくう。そんな人におすすめなのが、自宅にいながら簡単にできる運動「宅トレ」と、近年、日本でも人気が広がっているプロテインを使ったタンパク質摂取です。

安心して! 75%の人が運動に挫折

「これから暑くなると、どうしても外へ出たくないと運動を休みがちです。とはいえ、マンション住まいだと音が気になり、自宅での激しい運動はできないでしょうから、手軽にできる宅トレを生活の中で習慣づけてほしいです」

こう話すのは、マイプロテインのシニアマーケティングマネージャー、佐々木桃美(もなみ)さん=写真。マイプロテインは2004年にイギリスのマンチェスターで創業し、世界約110カ国でプロテインやサプリメント、高タンパク食品などを展開しているスポーツ栄養ブランド。佐々木さんもイギリス在住です。

「日本人と比べてイギリス人のトレーニング意識は高く、スポーツジムに行くことを習慣にしている人も多い印象です。ジム付きのマンションがごく普通にあり、私もよく利用しています」

とはいえ、運動習慣を身に着けるのは、なかなかハードルが高いもの。「ショップジャパン」が2022年に20~60代の男女1000人を対象に行った調査によると、正月太り解消のためのダイエットを行ったことがある人のうち75.5%が、途中で失敗・挫折した経験があるそうです。主な理由は、「運動するのが面倒くさい」(46.3%)や「外に出たくない、動きたくない」(42.3%)などでした。

「1日とか2日休んで面倒になり、『もう運動はやめよう』となってしまいがちです。習慣として運動を続けるために、手軽な宅トレは推奨できます」

ダイエットには適切な栄養も必要

さらにダイエットをする上では適切な栄養が大切だと話します。

「女性はまず、寒い時期に体を冷やさないことですね。ショウガなど、体を温めるための食材を摂取したいものです。またサプリメントでビタミン類を摂取する人も多いと思いますが、さらに重要なのがタンパク質です。髪の毛や肌などもタンパク質でできているわけですから」

人間の体の約15~20%はタンパク質でできていて、生きていくうえで欠かせない栄養素です。体重や生活スタイルで個人差はありますが、18歳以上の女性であれば約50グラムが推奨摂取量の目安になると言われています。

重要なタンパク質を効率よく摂取できるプロテイン

そのタンパク質を効率よく摂取するための栄養補助食品として日本でも人気を集めているのがプロテインです。アスリートやボディービルダーといった人たちが筋肉のために愛飲するものというイメージを持つ人が多いかもしれませんが、腹持ちの良さや栄養素が豊富なこともあり、健康や美容、ダイエット目的で需要が高まっています。

「昔のように筋肉ムキムキの人だけが飲むイメージからは変わってきていると感じています。もちろんカロリーはあるので『魔法の飲み物』というわけではありませんが、体形維持と美容、両方に役立つからです」

どういうことでしょうか。

筋力だけでなく髪質や肌質もアップ

「普段の生活の中でカロリーを燃やすためには筋肉が必要です。筋肉がついていないと食べたものが脂肪になってしまいます。そうすると摂取カロリーを抑えようと食事量を減らすことになり、健康的なダイエットができなくなります。逆に筋トレを取り入れるようになると、タンパク質を補おうという意識が生まれ、プロテインが役立ちます。タンパク質摂取でビタミンを効果的に吸収できますし、髪質や肌質も変わってきます」

日本市場におけるプロテインの立ち位置も変わってきたと言います。

「私が入社したときはユーザーの8割くらいが筋トレをしている男性でした。新型コロナウイルス禍によって健康意識が高まったこともあり、次第に女性にも受け入れられるようになり、現在は男性6割、女性4割くらいです。ホエイ(乳清)やソイ(大豆)、バータイプのものなど、さまざまなプロテインが登場しています」

自宅で座ったままできる「宅トレ」

これから夏にかけて体形が気になる季節。といってもスポーツジムに通い続けるのは大変ですし、前述の通り、外に出て運動するのが面倒な人も多いでしょう。

そんなときこそ手軽に始められる宅トレに着目したいものです。マシンを使ったジムでのトレーニングに比べれば運動負荷は低いものの、隙間時間を活用してできるのは大きなメリットです

では、座ったままで5分以内に完結できる簡単宅トレを6つご紹介します。それぞれ30秒ずつ行ってください。

あぐらをかいて両手を耳に当てます。真横を向くイメージでギュッと上半身をひねります
猫背にならないようにピンと背筋を伸ばし、良い姿勢をキープしましょう。同じ動きを30秒間繰り返して、脇腹の筋肉を伸ばしていきます

 

両手を頭の上で組み、肘を脇腹にくっつけるイメージで体を真横に倒します
左右交互にゆっくりと倒します。目線を斜め上に向けるのがポイントです。体が前のめりにならないように意識しましょう

 

足を伸ばして軽く曲げます。指先で斜め後ろをタッチするように、交互に腰を素早くひねります
余裕のある人は足を浮かせると、より効果を実感できます。足を床に付いたままでもOKなので、無理せずきれいなフォームを意識して行いましょう

 

両手で「8」の字を書くように動かします。舟をこぐようなイメージで、手をなるべく後方まで伸ばすのがポイントです
余裕があれば、こちらも足を浮かせてトレーニングしてみましょう。足を床についた状態で行っても大丈夫です

 

両手を後ろについて体を支えます。両足を曲げ、足を宙に浮かせたままゆっくりと伸ばしていきましょう
足が伸びきったら、シュっと素早く引き戻します。この動作を30秒間繰り返します

 

腰をギュッとしぼってくびれを仕上げていきます。あぐらをかいて片方の手を反対側の膝に軽く置いてください。空いている方の手でできるだけ遠くを触れるように、体をしっかりとひねっていきます。息を吐くと同時にねじりを深めていきましょう
気持ちよく体が伸びているなと感じるところでストップし、30秒キープしましょう。この動作を反対側も同じように行います


佐々木さんは、「宅トレであれば休みの日でも在宅ワークの合間でもできます。姿勢が悪いとお腹に力が入らなくなりますので気を付けましょう。楽そうに見えても、きれいなフォームで行うことで運動効果を実感できると思います。途中まで続けるうちに『キツい』と感じる人もいるかもしれませんが、ぜひ最後まで頑張ってください」とアドバイスしてくれました。

(取材・磯西賢/協力・ビルコム)

執筆者
「健活手帖」 編集部