高血圧 食材

長生きするための食事術(5)~牛乳と野菜の使い方で血管を元気に

長生きするための食事術(5)~牛乳と野菜の使い方で血管を元気に
予防・健康
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魚介・海藻類、乳製品、大豆・大豆食品、野菜類の4群から2群以上を食べる

ここでは「骨と血管」を強く維持するための食事術を紹介しましょう。

「骨の健康」というとカルシウム。カルシウムというと魚介類や乳製品を思い浮かべますが、実際には大豆食品や野菜などにも含まれています。

この「魚介・海藻類」「乳製品」「大豆・大豆食品」「野菜類」の4つの群から毎日の食事で最低でも2群以上を食べる「4群・2群」の法則をぜひ実践してください。

一方の「血管の健康」を考えるときは、次の公式をまず覚えることから始めましょう。

(最高血圧—(マイナス)最低血圧)÷3+最低血圧

この公式から算出された数字が「100」を超えたら血管が老化している兆候です。

血管を長生きさせる3大原則

もし危険な兆しが現れた人には、血管を長生きさせる3大原則をオススメします。

  1. 酢や牛乳で「減塩」にひと工夫
  2. 野菜、海藻をしっかり食べて血圧を安定
  3. 抗酸化作用のある食べ物をプラスする 

豚汁に牛乳を入れると「血管にやさしいメニュー」

さらに具体的に言えば、豚汁に牛乳を入れればまろやかな仕上がりで栄養バランスも整います。ひじきを戻すときに水ではなく牛乳を使うだけでも、風味のいい「血管にやさしいメニュー」が出来上がるのです。

また、指先の「冷え」の症状がある人は、「ゴースト血管」といって「血管はあるのに血が通っていない状態」になっている危険性があります。

そんな人にオススメなのが、コーヒーにシナモンスティックを入れて飲む「シナモンコーヒー」です。コーヒーやシナモンに含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用と血管拡張作用があるので、これを組み合わせることでさらにパワーアップされるのです。

ただし、シナモンの摂りすぎは肝臓にダメージが及ぶことがあるので、「1日2杯まで」を目安に飲むといいでしょう。

このように、高齢者に不足しがちな栄養素は、日常の食事から自然に補充することができます。

そして忘れてならないのは、60歳を過ぎたらメタボ対策ではなく「貯筋(筋肉を蓄えること)」を心がけること。そのためにはおいしい食事が不可欠です。

鎌田式健康法の合言葉は、「おいしいものを食べたもの勝ち」。ぜひ実践してみてください。

鎌田式「骨粗鬆症」チェック

  • 以前より身長が4センチ以上縮んだ
  • 家族に骨粗鬆症の人がいる
  • 酒をよく飲む
  • 背中や腰に痛みを感じる
  • 背中や腰が曲がってきた

※2つ以上該当で骨粗鬆症のリスクあり

鎌田式「動脈硬化」チェック

  • 階段を上ると胸を締め付けられるような感覚がある
  • 手足が冷たくなったり、しびれることがある
  • 冷え、むくみ、肩こりなどのプチ不調がある
  • 血圧や血糖値が高め
  • 濃い味付けが好き

※2つ以上該当する人は動脈硬化が始まっている可能性あり

解説
医師、作家、諏訪中央病院名誉院長
鎌田 實
医師、作家。諏訪中央病院名誉院長。1948年6月28日、東京都生まれ。75歳。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院入職。1988年、院長。2005年から現職。日本チェルノブイリ連帯基金理事長。東京医科歯科大学臨床教授他。著書に『鎌田式長生き食事術』(アスコム刊)など。
執筆者
医療ジャーナリスト
長田 昭二
医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会会員。1965年、東京都生まれ。日本大学農獣医学部卒業。医療経営専門誌副編集長を経て、2000年からフリー。現在、「夕刊フジ」「文藝春秋」「週刊文春」「文春オンライン」などで医療記事を中心に執筆。著書に『あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎』(文藝春秋刊)他。