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【健活手帖インタビュー】女優・高岡早紀の「美」は散歩と自宅でつくられる

【健活手帖インタビュー】女優・高岡早紀の「美」は散歩と自宅でつくられる
コラム・体験記
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かつては男性誌から“魔性の…”と形容されることもあった高岡早紀さん(51)が今、口にするのは家族やスタッフ、ファンへの感謝の気持ちです。歌手デビュー35周年を迎えてリリースした記念アルバムに込めた思い、女優として活躍し、一家の大黒柱でもある多忙の中、美を保ち続けている秘訣に迫りました。

ジムより犬との散歩のほうが健康体

いつまでも美と健康を保っている高岡早紀さん。その秘訣はなんでしょう。

「いま、めちゃめちゃ健康です。ジムに通っていた時期もありますが、犬と散歩している方が健康体を保てています。きょうも散歩をしてきました」

現在、ダルメシアン犬2匹、ダニーちゃんとマナちゃんと一緒に暮らしています。

大型犬との散歩を1時間20分

「大型犬なので散歩でも気を許せない。だらだら歩けないんです。携帯を見ながら小型犬の散歩をしている方もいますが、こちらは他の犬が来ないか注意しないと。ダルメシアンは、ちょっと好奇心が旺盛なので、興味がある犬が来るとはしゃいじゃうんです」

緊張感を持ちながらの散歩は相当な運動量になりそうです。

「平均すると1時間20分は歩いています。6000~7000歩ぐらい。2時間歩いて、1万歩ですね」

ほかに、心がけていることは?

家でご飯を食べれば健康

「暴飲暴食はしないですね。睡眠も十分とります。あと、基本、家でごはんを食べていると健康です。家族も多く、量を作らなくてはいけないので、いろいろな品目を食べられます。若いころより、なぜか健康です。いまの方が体調管理も体重管理もしているし、大人になったって証拠かと思います(笑)」

家で寝転がって、お菓子を食べるなんてことはなさそうです。

「まったくしないですね。いや、たまに寝転がって、ソファでリラックスしてしまうことがあるんですよ。たまたまテレビがついていて、見ちゃって。えーっ、って信じられない時間が経って。だから座っちゃいけないなって」

いけないですか?

座るならソファではなくスツール

「すごく眠かったらベッドに行って寝ます。座るならソファじゃなくてスツールに座ります」

女優としての美しさ、体形維持は、背筋を伸ばした私生活にも表れているようです。

人生の次のステップは、どう考えているのでしょう。

「とくに描いていることはないのですが、35年このお仕事を続けさせていただいたことに感謝しかありません。最近、YouTubeを始めました。これまで通り自分のペースを保ちながら、面白そうなこと、やらせていただけることがあれば、首を突っ込んでいきたいです」

加藤和彦の作曲で15歳歌手デビュー

作曲家の加藤和彦さんが手がけた「真夜中のサブリナ」(1988年)でデビューしたのが15歳のとき。いきなりアーティスト寄りの大人びた異色のアイドルでした。

「言われるままに歌っていました。詞の世界が理解できなくて、加藤さんと(妻の)安井(かずみ)さんにご自宅の地下スタジオで、口立てで教えていただきました」

湘南の実家でライブハウスを経営していた父親は6歳のときに他界。生花店を切り盛りして3人の子を育てた母親の背中を見て育ちました。

「学校から帰ると母はよくレコードをかけていました。これがジャズなんだなという程度の理解で、影響は受けていないと思います」

早世した父の親友、山下洋輔に見守られ

とはいえ、音楽DNAは脈々と。父の親友だったジャズピアニスト、山下洋輔を“おじちゃん”と慕い、ずっと見守られてきました。

「デビューが決まったり、テレビに出たりすると洋輔さんが喜んでくれて。アドバイスをくださるというより、『早紀ちゃんは、早紀ちゃんらしいね。早紀ちゃんでしかないね』と」

そのココロは、自由奔放さや強い個性を親友の娘に重ねていた—ということのようです。

「その分、母は金銭的にも大変でした。ライブハウスって儲からないじゃないですか」

女優としても早熟で、映画「バタアシ金魚」(90年)の主演で注目を浴びますが、その2年前、世良公則と共演した映画「cfガール」では、貴重な体験も。

「カナダ・ロケで、キャンプファイヤーをしたんですが、世良さんと2人だけの瞬間があって、持っていたギターで『スタンド・バイ・ミー』を歌ってくれて。すごく格好良かったです」

蜷川幸雄の舞台にも

同じころ蜷川幸雄演出で、内田裕也の舞台「モロトフカクテル」で共演も。原田芳雄、宇崎竜童らが日替わりゲストで登場しました。

音楽、映画、舞台と10代の少女ならビビリそうな顔ぶれですが…。

「自分自身が無知すぎて、ビビる以前の問題でした。もちろん加藤さんも、世良さんも、みなさんの偉大さを母から聞いたりして。でも、偉大なことでの緊張感に至らず、とても失礼な話かもしれません」

じつは、高校時代の約3カ月活動を休止したそうです。

「あまりだれも気付いてないと思うんですが(笑)。自分が何者なのかわからない時期がありました。洋輔さんに紹介してもらったロンドンなどにいました」

深作欣二の時代劇が転機に

ところが、深作欣二監督の映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(94年)の“お岩”に起用され、日本に呼び戻されます。このことが大きな転機となったそうです。

「自分の意思でしたが、着物すら着られず、時代劇は初めて。あとにも先にも、あれだけ壮絶な現場はないと思うし、自分が成長できる現場でした。あまりに世間知らずだったので、深作監督に見放されただろうと思ったら、最後に『女優さんて面白いだろ』と。たくさんの賞もいただいたので  、『女優・高岡早紀』と呼んでいただけるようになりたい、と歌手活動をやめました」

母親と3人の子ども、犬2匹の“大黒柱”

プライベートでは、恋愛、結婚、離婚などさまざまな経験を経てきた。現在は母親と3人(26歳、24歳、13歳)の子ども、犬2匹の大家族で“大黒柱”として芸能活動と家庭生活に忙しい。

「三者三様の子どもたち、ひとりひとりと接しながら、自分のこともやっていて、まわりの人のことを考えられるようになりました。若いころってみんなそうだと思いますが、人の気持ちがなかなか考えられませんでしたね。家の中は大変です(笑)。自我だけではやっていられないし、いい人生を歩ませていただいています」

女優とともに、フェスやイベントのライブ出演など歌手活動も再開して10周年を迎える。

「家庭がいちばんリラックスできる、安心、平和な場所なんですが、外に出て仕事をすることもストレス発散の場になっています。仕事のことだけを考えればいい時間。ああ、ごはん作らなくては、何時に子どもを迎えに行かなくては、と考えなくていい。追われるのは家の中。本当に主婦は大変なんですよ。外で仕事している旦那さんももちろん大変だと思いますが、そっちの方がラクだと思う。私は両方やっているから言えます」

(取材・中本裕己、撮影・斉藤佳憲)

高岡早紀(たかおか・さき)

1972年12月3日生まれ。神奈川県藤沢市出身。7歳からクラシックバレエを学び、モデル活動を経て、14歳のとき、マドラスが開催した「第3回シンデレラ・コンテスト」で優勝し芸能界入り。88年4月30日、「真夜中のサブリナ」で歌手デビュー。3年半の間に4枚のオリジナルアルバムと7枚のシングルをリリース。その後、女優として舞台、映画、ドラマに活躍。

2013年4月、主演映画「モンスター」のエンディング曲「君待てども~I'm wating for you~」で歌手活動を再開。近年はライブ活動も精力的に行い、ジャズ、ボサノバ、シティポップと表現の幅を広げている。
 


デビュー35周年&シンガー復帰10周年を記念したアルバム「Decade-Sings Cinematic-」を1月31日に発売。アナログ限定でリリースされた初CD化音源9曲を含む、ベストセレクション全15曲を収録。限定盤はMVやライブ映像を精選したDVD、本人メッセージ、未公開写真などを掲載したブックレット付。

執筆者
「健活手帖」 編集部