更年期障害 サプリメントの効能図鑑

更年期にイソフラボン? 適量と効果的な摂取方法

更年期にイソフラボン? 適量と効果的な摂取方法
エイジングケア
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つらい更年期症状に悩んでいませんか? そんな更年期世代の女性にイソフラボンの効果が注目されています。

イソフラボンは大豆製品に多く含まれる栄養素で、食事で簡単に取り入れることが可能。今回は、更年期症状に悩む女性にとってイソフラボン摂取が有効な理由、イソフラボンの効果、摂取のポイントまで解説します。

イソフラボンとは?

まずは、なぜ女性にとってイソフラボンが必要なのか。そして、イソフラボンに含まれている栄養素は何かについて紹介します。

イソフラボンが必要な理由

閉経をはさむ約10年間を更年期といいますが、更年期は女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、さまざまなからだの不調があらわれる時期でもあります。

イソフラボンは、植物エストロゲンとも呼ばれ、エストロゲンとよく似たはたらきがあります。イソフラボンを摂取することで、不足したエストロゲンのはたらきを補い、更年期症状を軽減できるのです。
 

イソフラボンに含まれる栄養素

イソフラボンは大豆の胚芽部分に多く含まれている、ポリフェノールの仲間です。

人のからだにとって必須の栄養素ではありませんが、エストロゲンが少ないときには補い、過剰に産生されているときには抑える“調整役”を果たしています。

 

イソフラボンを摂取することで得られる効果

続いて、イソフラボンの摂取によって得られる効果について紹介します。

更年期症状の改善

イソフラボンには、更年期症状の緩和や予防効果が期待できます。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの構造に似ていて、似たはたらきである「エストロゲン様作用」があります。

更年期の女性は卵巣の機能が低下するとエストロゲンの分泌が減ってしまい、肩こり、疲労感、のぼせ、頭痛、発汗など、多岐にわたる症状が目立つようになります。イソフラボンを摂取することにより、これらの更年期症状の改善をめざせます。

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症の原因は、エストロゲンが不足することです。骨は、新しい骨を形成する「骨芽細胞」と、古くなった骨を吸収する「破骨細胞」によって成り立っています。

エストロゲンは本来、骨芽細胞のはたらきを活発化させますが、更年期を迎えエストロゲンが減少すると、骨代謝のバランスが崩れ、破骨細胞が過剰にはたらき、骨粗しょう症が進行し骨密度が低下してしまいます。

しかし、エストロゲンに似たはたらきを持つイソフラボンを摂取すれば、骨の成分溶出を抑え、骨粗しょう症の予防を期待できるのです。

生活習慣病の予防・改善

イソフラボンにはコレステロール値の上昇を抑制する効果があるといわれています。アメリカではFDA(食品医薬品局)が心臓病対策として大豆タンパク質を含む食品に対し、「健康表示」の認可を行っています。

【参考】
「-第 4 章- 国別製品ラベル情報一覧」消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/assets/food_labeling_cms206_210430_04.pdf


生活習慣病は日常生活における食事や運動などの習慣が招く病気ですが、イソフラボンを適切に摂取することで、生活習慣病を予防し、改善できる可能性があるのです。

美肌効果

イソフラボンを摂取し、エストロゲン様作用を発揮することで、肌のハリや弾力を保つコラーゲン、潤いを生み出すヒアルロン酸の産生効果が期待できます。

また、イソフラボン自体にも抗酸化作用があり、活性酸素の攻撃でコラーゲンが失われるのを抑制するため、美容効果があるといわれています。

イソフラボン摂取のポイント

イソフラボンの効果をより発揮しやすくするためのポイントを3つ紹介します。
 

食事からの摂取を心がける

イソフラボンは大豆を原料とする食品に多く含まれています。納豆や豆腐を始め、味噌、しょうゆ、豆乳にも含まれています。

基本的には食事からの摂取を心がけましょう。納豆なら2パック、豆乳なら1丁、豆乳なら200gくらいが目安です。食事が和食中心なら意識せずとも取れる量ですが、食生活の欧米化により、日本人の大豆製品の摂取量は低下しています。毎日の食事に大豆が含まれているか意識してみてください。

イソフラボンサプリメントの適切な摂取

食事で摂取しきれない場合は、イソフラボンサプリメントを摂取しましょう。サプリメントを摂取する際は、空腹時よりも食後に取ったほうが吸収率が上がります。

ただし、サプリメントは、あくまで食事の補助的な役割と考えるべきです。足りない部分を補うという形で摂取しましょう。

イソフラボンと相性の良い栄養素を摂取する

骨を丈夫にするカルシウム、カルシウムの骨への吸着を助けるビタミンK2といった栄養素を積極的に摂取しましょう。カルシウムは牛乳や小魚など、ビタミンK2は納豆などに多く含まれます。

また、悪玉コレステロールを下げるには、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれる青魚がおすすめです。

美容効果が目的なら、コラーゲン生成を促すビタミンCを摂取しましょう。アセロラや赤ピーマン、芽キャベツにとくに多く含まれています。

イソフラボンの1日の目安摂取量は40~50mgです。多く摂取しても体外に排出されますが、過剰摂取は避けてください。

更年期症状の改善には漢方薬もおすすめ

更年期の症状の改善には、イソフラボンだけでなく漢方薬もおすすめです。漢方薬は自然由来の治療薬として更年期障害の標準治療のひとつになっていて、婦人科でも処方されています。

漢方薬は、更年期症状の原因となる、血流や自律神経、ホルモンバランスの乱れを整えることで、心身の不調の根本改善を目指すのです。

また、更年期に起きる精神症状(イライラや落ち込みなど)、身体症状(腹痛や関節痛など)、血管に関する症状(ホットフラッシュやほてりなど)にもアプローチできます。

更年期症状に適した漢方薬をご紹介しましょう。

更年期症状におすすめの漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神不安があり、動悸や不眠を伴う人に。気(エネルギー)の流れを整えて、からだにこもった熱を冷ますことで精神を安定させ、不眠や更年期神経症などに用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

ストレスがたまり、些細なことでもイライラしてしまう人に。感情を司る「肝(かん)」のはたらきを高め、女性ホルモンの変動によって起こる精神不安の改善に効果的です。

 

漢方薬は、体質との相性もとても大事です。体質に合っていない漢方薬を使い続けても効果が出ないどころか、副作用に見舞われる場合もあります。医師や薬剤師など、体質をしっかり見極められる専門家に処方してもらいましょう。

専門家によるサポートなら、オンラインで利用できる「あんしん漢方」という選択肢もあります。あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の購入までスマホ1台で完結できる漢方薬のネットサービスです。

困ったときはいつでもオンラインで相談できるので、アフターフォローも万全です。

イソフラボンを意識して摂取しましょう

イソフラボンは、女性ホルモンに似たはたらきをするため、女性ホルモンが不足している更年期世代の女性の症状緩和におすすめです。普段からイソフラボンを意識して摂り、健康的な毎日を送りましょう。

解説・執筆者
医療ジャーナリスト
後藤 典子
一般社団法人日本サプリメント協会理事長。賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括。同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。「ヘルスデザイン」をテーマに掲げ、健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス- Youtubeチャンネルでは、健康リテラシー向上のための情報を発信している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」の統括も行う。